参政党・さや氏を巡る承認欲求が招いた政治インフルエンサーたちの悲喜劇

有名ツイッタラーの三橋貴明氏がX(旧Twitter)を更新し、参政党から参議院東京選挙区に出馬して初当選した「さや」こと塩入清香氏の擁立をめぐって、同じくツイッタラーの池戸万作氏とSNS上で激しい応酬を繰り広げました。

参院選で当選を決めたさや氏 同氏Xより

池戸氏は、「さや氏の東京選挙区擁立は自身の提言によるもので、参政党がその戦略を採用した」と主張しました。

一方、三橋氏は「池戸氏は出馬に影響を与えておらず、出馬の決定は神谷代表と自身によるものだ」と否定し、「虚偽の投稿である」と強く反発しました。

両者のやり取りはヒートアップし、池戸氏が「少なからず影響を与えた」と主張するのに対し、三橋氏は「全くない」と真っ向から否定しました。

https://twitter.com/EDEN43120409/status/1948034303012876420
https://twitter.com/masanews3/status/1948087215185400243

その後、池戸氏は「さや氏の出馬と選挙戦は見事であり、三橋氏の支援も大きかった」と一部フォローする投稿も行いました。

また、三橋氏はブログで、さや氏が「塩入清香」という本名を公表するに至った経緯を説明しました。さや氏は現在も三橋氏が代表を務める「経世論研究所」の正規社員であり、選挙期間中は家族の健康上の事情やマスコミからの過剰な注目を避けるために、本名を控えて活動していたとのことですが、社員ということで決定権は三橋氏にあるらしいです。

https://twitter.com/mama_nishiazabu/status/1948054049397596464

今回の一連の騒動は、SNS時代における「影響力」の奪い合いという側面も持ち、評論家やインフルエンサーの承認欲求や自己ブランディングの問題が背景にあると指摘されています。参政党の躍進という本来の成果をめぐって、「手柄争い」による醜い内紛が表面化したかたちとなりました。