きちんと実現させる気はゼロ:選挙に利用することだけが目的の野党連合

こんなニュースから。

【“年内にガソリン減税”で一致…立憲民主党など野党8党政策責任者が会談 8月召集の臨時国会で法案提出へ】

立憲民主党など野党8党がガソリンの暫定税率の年内の廃止を目指すことで一致し、立憲は自民党に対して、8月に召集される見通しの臨時国会に法案を提出する方針を伝えました。

野党8党は25日に政策責任者が会談し、ガソリン税の暫定税率を廃止する法案について早期の成立を目指すことで一致しました。

立憲民主党・重徳政調会長:
年内できるだけ早く施行できることを目指して、できるだけ早期の法案取りまとめ、そして提出を行う(ことで一致した)。

その後、立憲の笠国会対策委員長は自民の坂本委員長と会談し、8月1日に召集される見通しの臨時国会に野党共同で法案を提出する方針を伝え、審議入りを求めました。

坂本氏は難色を示し、「新しい財源を見つけるという課題に野党も責任を持って考えてほしい」と求めました。

笠氏は、先送りする場合には与野党の協議体を設置するよう提案しました。
(2025/7/26 FNN)

~選挙前~

一部野党「ガソリン暫定税率廃止しろ!具体的な中身はお前らが考えろ!」

与党(渋り続けるも支持率急落で折れた)「12月に税制改正やるからそこで実現するために調整中」

野党連合「法案を強行採決したぞ!(6月末だが)参議院でこの7月1日から実施する法案に賛成しろ!賛成しないのなら減税の敵は自公だ!」

与党「そんな法案成立させたらガソリンスタンド潰れるし地方自治体も予算に穴が開いて大混乱起きるから無理!」
(※野党連合側の法案では「減税によって起きる様々な問題は政府がなんとかしろ」となっていて、予想される混乱の対策など全て丸投げするだけの内容)

野党、選挙のためのネガキャンの材料へ悪用

~選挙後~

野党連合
「ガソリン暫定税率の年内廃止を目指す!」

※参考
参議院選挙直後の玉木雄一郎インタビュー(読売 ニュースジグザグ)より
玉木「(ガソリン暫定税率廃止が)今度は本当に通っちゃうんでね。現場に負担がかからないように、細部をきちんと詰めた上で…。」

結局、減税というのはかつて野党が票を集めた「お金ばらまきます」をアレンジしただけで、野党側には実現させる気はありませんでした。

単に選挙に利用するだけです。

2009年に民主党が政権を取る時もその前も同じ手に使われたのがガソリン暫定税率です。

通常国会の会期末の野党連合の暴挙によって

「単に選挙に利用したいだけ、努力して実現させる気はない」

という実態がはっきりしました。

ところがこのガソリン暫定税率の選挙利用という見え見えの手に一部のインフルエンサーが狙い通りに踊ってくれてヒステリックに自民批判を繰り返す様には呆れるしかありませんでした。

与党がほんとに12月の税制改正で実施する事を目標に調整を続けていたので野党連合は今度はその12月に合わせる形で

「ガソリン暫定税率廃止の年内廃止」

を言い出した形です。

与党がガソリン暫定税率の廃止を実現させた場合はその手柄を横取りするようにしようという魂胆でしょう。

と書いていたら野党連合は今度は11月にガソリン暫定税率廃止をする法案で動くとのことです。

これは秋の臨時国会で解散~総選挙になる可能性を読んでまた無理筋のスケジュールを立てておくことで再び与党に拒否させておけば選挙に利用できるという考えからでしょう。

ブログ主だってガソリン暫定税率は筋の悪い税金だと思っています。

ですから廃止には賛成ですよ。

でも現実問題として各地方自治体の予算の財源にも組み込まれているわけです。

11月に突然廃止になれば各自治体の今年度予算に穴が開きます。

ただでさえ近年経営的に苦しいところが増えているガソリンスタンドだって現場が混乱して潰れるところも出るでしょう。

玉木雄一郎「今度は通っちゃうんでね」なんて言い方でもわかるとおり、野党側が減税で票を釣って利用したいだけで本気で実現する気なんてありません。


編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年7月30日のエントリーより転載させていただきました。