
「夏の1コマ」参加中です。この魚はいったい…?

香川県の宇多津駅に来ました。岡山から瀬戸大橋線で松山、高知方面に向かう列車に乗ると四国で最初に停車する駅です。

宇多津駅から瀬戸内海方面を見るとひときわ高い塔があります。その名もGOLD TOWER ソラキン。158mの高さがあり、瀬戸大橋や瀬戸内海の景色が一望できます。今回はここには寄らず、さらに海に向かって突き進みます。

やってきたのは四国水族館。GOLD TOWERに比べて雲の量が多いのは、四国水族館の写真は2年前のものだから。今回なぜか外観を取り忘れました(汗)。2年前は別の場所を訪ねたため、ここには立ち寄らなかったんですが、そのときから気になっていた水族館です。
訪ねたのは8月2日。朝から灼熱の太陽が降り注ぎます。水族館はインドアですし、水の中を気持ちよさそうに泳ぐ生物を見て涼しさを感じようと思ったのもここに行きたくなった理由です。

入ってはじめに目にするのは海豚(イルカ)ホール。漢字で書かない方がイルカの可愛さが引き立つのでは、と思いましたが、四国水族館ではそれぞれのコーナーで生き物を漢字で表現することを一つのコンセプトとしているようです。


いた、イルカ。あぁ、なんて気持ちよさそう。四国水族館で飼育されているのはマダライルカで、他の多くの水族館で飼われているハンドウイルカに比べて小型でスリムです。彼らは後ほどショーがあるようなのでまたそこでお会いしましょう。

ニモだニモだ!と水槽に近づくほとんどの子どもが指さしてはしゃぎます。いえ、わたしはカクレクマノミです。

ウニにくっつかれて嫌がるヤドカリ。

トビハゼを見るとEテレ2355を思い出します。
ああ今日も一日が終わる…。

子どもを対象に、水生生物のクイズを説いて回るクエストをやっていました。
この魚「ツノダシ」の黒縞は何本?という質問に、3本だよ、ほら目のところに縞がある!と得意げに子供に教えるお母さんがいましたでしたが正解は2本。目のところにあるのはノーカンだそうで、腑に落ちない様子でした。

こちらは海月(くらげ)のコーナー。ふわふわと水槽を揺蕩(たゆた)うくらげを見るとゆったりとした気分になれるんですよね。ストレスを感じたときよくくらげを見たくなります。

小さく儚いくらげだけど、脚は意外に複雑な構造。

クシクラゲは写真ではわかりにくいですが、ネオンサインのように虹色に発光をし続けています。
くらげを堪能したところで次のコーナーへ。おや、なんか微笑みかけてくる生物がいますよ。

微笑んでる!エイが微笑んでるよ!水槽の外に向かってひらひら泳ぎながら癒しを与えてくれるエイはみんなの人気者で、お土産品のキャラクターにもなっています。
まぁ実際はエイの目は表側についていて、目のように見えるのは鼻の孔なんですけどね。

表に出てみます。園内にある公園にはインスタ映えスポットで有名なアートスポット「UMI TO SORA」という階段があって、みんなが写真を撮っています。

四国水族館のHPより。
こんな映える写真が撮れるそうです。

外の水槽にはケープペンギンの群れがいました。かわいいよねぇ。ペンギンって陸で歩くとき、人間でいう中腰で歩いているらしいです。かなり体力要るよね、それ…。

水槽の中を泳ぐペンギンが涼し気でとても気持ちよさそう。水槽に飛び込んで一緒に泳ぎたいですよね。

アシカのフィーディングタイムにも立ち会うことができました。投げ込まれるエサの魚を上手にキャッチします。
さて、そうこうしているうちにイルカのショータイムの時間が近づいてきました。結構早い時間からイルカを見に多くの観客がショーの始まりを待っていました。

イルカの特徴をクイズをまじえながら興味深く解説してくれたあと、いよいよイルカが水槽の中を飛び回ります。

ジャンプ!

空中を回転!

ボールにタッチ!

みんなでジャンプ!
10分という短い時間でしたが、中身の濃い演技を披露してくれました。ここまでできるようになるには相当の訓練が必要だったでしょうが、イルカって本当に頭がいいですよねぇ。

四国水族館を出たあと、20分ほど歩いて讃岐うどんの有名店、おか泉に来ました。12時前ということもあって大行列。炎天下の中40分ほど待ちました。

ここの名物はえび天おろしなんですが、炎天下並んだ影響か食欲がなく、おろしうどんに。店で手打ちしているコシのあるうどんは喉越しよく、つるりといただけました。

シュモクザメが泳ぐ水槽を下からのぞく。
初めて訪ねた四国水族館。気持ちよさそうに泳ぐ水生生物を眺め、涼を感じながら心も落ち着かせてくれる空間でした。瀬戸大橋を渡ってすぐの場所にあり交通も便利です。近くに来た際は是非一度立寄って、マダライルカや微笑むエイに会いに来てみてはいかがでしょうか。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年8月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。






