石破茂首相は、戦後80年の節目にあたる「首相見解」を在任中に発表する方向で調整しているとのことです。当初は国連総会での公表も検討されていましたが、国内での発表になるようです。
石破首相、戦後80年見解を在任中に発表へ 発信に強いこだわり https://t.co/ZpbfoTVSuM
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) September 10, 2025
しかし、自民党は10月4日に臨時総裁選を予定しており、退陣表明による求心力低下から「この局面では発表は難しい」との見方も政権内にはあります。もともと石破首相は私的諮問機関を設けて戦争検証に取り組む意向と報じられていましたが、政府内で地道な調査や準備が進んできた形跡はなく、発表の根拠が不十分との指摘もあります。
【コメントしました】これから「石破見解」を出すなら、退陣表明後、総裁選に事実上入っている最中となるが…→ https://t.co/Zj3Tt4Ez6C https://t.co/IMHuclKZcG
— 楊井人文 Yanai Hitofumi (@yanai_factcheck) September 10, 2025

石破首相 首相官邸HPより
石破首相が見解を「自身の遺言のように考えている」とされる一方で、自民党保守派は安倍元首相の70年談話を重視しており、首相独自の見解には反発が強まっています。
そもそも選挙を連敗してすぐにでも総理を辞任する石破茂が、戦後80年談話を出す資格があると思い込んでいるのだろうか。
— 麻布食品 (@azabu_food) September 10, 2025
衆参両院選挙で大敗し国民の支持を失った首相が、なお見解発表や解散を模索する姿勢は独裁的との指摘も強く、出すのであれば退任後の私的見解にとどめ、これ以上国民や外交に混乱を与えないよう自民党が阻止すべきだという厳しい意見が広がっています。
やはり石破茂氏は「なぜ100%負ける戦争を始めたのか」を語りたいそうだが、100%選挙に負ける自民党総裁のくせに民意無視で居座り続けた人間がその反省もできないのに発表なんてなんのギャグですか
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— 丹羽薫(ニワカちゃんの憂鬱) (@NIWA_KAORU) September 10, 2025
さらに、石破首相が談話にこだわる背景には、安倍元首相の70年談話を上書きして存在感を残したいとの動機があるのではないかとの批判もあります。
石破首相が戦後80年“首相見解”を在任中に発表するそうだ。さすがに非難殺到で国連総会演説での発表は諦めたらしいが中国側の要求通り8月15日に述べた“反省と教訓”をどうしても語りたいようだ。安倍70年談話を否定し、中露北の独裁国が泣いて喜ぶ“歴史カード復活”の見解なら国民は貴方を永遠に許さない pic.twitter.com/D3GSoKwEia
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) September 10, 2025
退陣表明後に「石破見解」を出せば、総裁選の最中に歴史認識論争を引き起こし、重要な政策課題や党改革、新たな連立政権構想が後回しになる懸念があります。諸外国からは「日本国首相の公式声明」と受け止められ、従来の首相談話と齟齬が生じれば外交上の混乱も予想されます。
残り1カ月の石破首相に「やりたいことガンガンやって!」 社民・福島瑞穂党首「最後っ屁で戦後80年談話を」https://t.co/nFBUyiLHWv
— 東京新聞デジタル (@tokyo_shimbun) September 10, 2025






