まずは平将明デジタル大臣の記事から。
【平デジタル相、派閥けん制 自民総裁選で】
平将明デジタル相は9日の記者会見で、自民党総裁選を巡り「派閥の領袖や長老が発言し、流れをつくるような総裁選をしたら自民党は終わる」と述べた。麻生派の麻生太郎最高顧問や旧派閥主導による新総裁選出をけん制した形。同時に「何でもかんでも人が集まるのはけしからん、という話ではない」と語り、旧派閥の枠組みなどにとらわれない連携はあり得るとの認識を示した。
(2025/9/9 共同通信)
周りの支援のおかげでうまくいってきたのに「助けなんて必要なかった。全て1人でできた」みたいに調子に乗っちゃう人ってのが世の中にはいるんですよね。
平将明がデジタル大臣になれたのだって岸田派と石破派と菅義偉グループの、つまり派閥の力によるものだと言えます。
派閥解散の号令を出して他の派閥を解散させながら、総裁選では岸田派はきっちり派閥として動きました。
だからこそ石破内閣が誕生したということも棚に上げています。
他にも平将明議員は独力でやってきたと思い込んでいる発言が多い印象です。
あとこの人は麻生太郎を蛇蝎の如く嫌っていて、事ある毎に麻生批判を打ってきた人でもあるので自分が大臣を引き摺り下ろされることが確定したことへの不満もあっていつもの調子が出ただけでしょう。
お次は村上誠一郎の記事を取り上げます。
【村上誠一郎氏、石破首相退陣に無念「政策失敗や失言ない」「閣僚として守れず申し訳ない」】
村上誠一郎総務相は9日の記者会見で、退陣を表明した石破茂首相(自民党総裁)について「心情を思うと、非常に無念ではないか。私自身、道半ばでやり残した感が非常にある。総理は私以上に、南海トラフ地震対策など、まだまだやり残した感があるのではないか」と述べた。石破首相を巡っては、自民が大敗した7月の参院選の結果を受けて引責辞任する形となるが、村上氏は「総理自身が政策で失敗したり失言したりではない。非常に残念だ」と強調した。
参院選については「財政ポピュリズムと排外主義が正論に勝ってしまった」と振り返り、「これからこの国の人口は半分になる。そのとき、労働力と頭脳を、移民の皆さんにお願いする可能性は十分ある。それを排外主義でいいのか」とも語った。
物価高対策については「消費税廃止や減税で行うことが妥当なのか。廃止したら税収31兆円が入らない。31兆円の赤字国債を発行するか、増税するしかなくなる」と疑問視した。
村上氏は7日午後、公邸で石破首相と面会し、村上氏が進言していた衆院解散を行わず、次の総裁選に立候補しない考えを伝えられたという。村上氏は首相に対し「分かりました。一閣僚として守ることができなかったことは本当に申し訳ない」と伝え、握手して公邸を後にしたという。
(2025/9/9 産経新聞)
衆議院任期があと1年残っていたのに、新総理就任直後のご祝儀相場なら選挙に勝てると考えていきなり解散を打ったのは石破茂ですよ。

しかも小泉進次郞も石破、森山裕幹事長とともに不記載問題を理由に親安倍系の議員だけを追加処分することをノリノリで進めたのが石破内閣です。
これで選挙の争点をわざわざオールドメディアの狙い通りに不記載問題にしてしまって政策論争そっちのけにして自爆で大敗したのが石破内閣ですよ。
スタートからしてすでに失策なんですよ。
選挙公約は守らなくて当然みたいな答弁をしてしまったのだって失言でしょう。
あれで完全に信用でき内閣になったと思います。
あと、ここのところの解散による恫喝戦術で総裁選挙を回避する策を進言してたのはこの人だったようです。
村上大臣は足を引っ張っていただけですね。
財政ポピュリズムと排外主義が正論に勝ったというのもおかしな言い方です。
財務キャリアに言われたことをそのまま言うしかできない人達がその能力不足ゆえに有権者に説得力ある説明を全くできず、「ポピュリズムに負けてはダメだ!」みたいに減税を求める声を一方的に上から目線で切って捨てていたからこそさらに反感を買っただけでしょう。
たまにいるんですよね。
ちゃんとその内容や構造について理解してないので相手にわかるように丁寧に順序立てて説明することができないだけじゃなくて、上から目線で一方的に相手が無知なだけだみたいな雰囲気で切って捨てて、自分は相手を論破したぞみたいな雰囲気出してる人。
明らかに説明も何もできてなくて相手を納得させることができないのに「勉強しろ!」って一方的に相手を叱りつけて話が片付いたことにする人って結局の所誰にも納得してもらえないと思います。
残念ながら石破総理が財務キャリアに刷り込まれたであろうことをそのまま言っているだけだったため、総理という立場で「日本の財政状況はギリシャより悪い」なんて失言してしまっていますし。
排外主義云々というのもいかにもオールドメディア依存の情弱系を集めた内閣だなと思います。
外国人を野放図に入れる路線を採った菅義偉に石破が異を唱えず放置した結果でしかないでしょう。
石破内閣の成立を考えれば石破が菅義偉と岸田文雄に逆らえない事情もあるのでしょうけど。
それ以前に総理としては責任ごと各大臣に押しつけて総理が決断すべきところでも大臣に押しつけっぱなしなのでどのような政策も後手後手に回っていたというのが正直なところでしょう。
あと、移民にお世話になる時が来るという村上誠一郎の言。
これは官僚の書いた絵図面そのままと言えます。
大臣達が官僚に言われる事をそのまんま言ってるだけという印象が非常に強く、岸田内閣に引き続いて官僚主導の色が濃かった内閣です。
無責任に外国人を入れて今だけなんとかすればいい。
この考え方で移民政策を進めた欧州では治安も文化も破壊されかねない危機感が出てきています。
移民だって低賃金労働よりもっと楽したいんですよ。
特に使い捨て労働力として連れてこられる移民などというのは何処の国だって下層が中心になるんです。
上層の教育もしっかりしているモラルもある程度期待できる人達というのはそもそも劣悪な条件を我慢してまで外国人労働者として働きに来ませんよ。
それに移民だって年を取るし動けなっていくんです。
だから徒党を組んで対抗しようとするのは必然だと思います。
その問題から目を逸らして今だけ誤魔化すために外国人労働者拡大。
本当に愚かな考えだと思います。
日本は信じられないほどの膨大な種類の補助金と、低賃金労働で使い捨てにする技能実習生を使って本来であれば潰れているべき企業が長々と生き延び続けていると言えます。
マンパワーで補っていた部分を設備投資して減らすとかやりようはあるはずです。
使い捨ての外国人労働者を延々と求め続ける経営者には
今まで通り低賃金で労働者を使い捨てにすればいいじゃないか!
出た利益からインフラ投資なんてしたくない!
という悪質なのがいます。
そんなことでやってきた企業を延命させるために各種補助制度が際限なく追加され、人件費も外国人労働者で誤魔化す形をより充実させようとする。
そして外国人労働者だって劣悪な条件で働くより日本で犯罪でもやったほうが遙かに儲けが出るのならそうするか、そんな考えになるのが出てくるのもいるでしょう。
これで治安が悪化しないはずがないでしょう。
そうして悪化してきた治安をさらに放置し続けるが如き姿勢。
有権者が反発を覚えて当然じゃないでしょうかね?
これを問題の構造に一つも切り込まず、「排外主義」などと言ってレッテル貼りをして異常思想の持ち主達であるかのように印象操作するオールドメディア。
そのオールドメディアの文脈に乗っかって発言をする大臣。
有権者がこんな内閣潰せって考えるのだって文句言えないんじゃないでしょうか?
編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年9月10日のエントリーより転載させていただきました。






