まずは野党共闘で政権を取ろうっていう呼びかけを始めた立民から。
自民党総裁選後の首相指名選挙での野党連携を巡り、各党幹部は16日までに見解を表明した。立憲民主党の野田佳彦代表は他党に協議を要請。日本維新の会の藤田文武共同代表は、所属議員に自身への投票を求めた。国民民主党の玉木雄一郎代表は立民との連携に慎重姿勢を示した。野党が一本化できるかどうかは見通せない。
昨年11月、少数与党下で実施された衆院の首相指名選挙の決選投票では、野党が野田氏で一本化できず、石破茂首相が選出された経緯がある。
野田氏は15日、和歌山市で記者団に「前回の反省点は『私にお願いします』と呼びかけたことだ。やり方が良くなかった。虚心坦懐に他党と協議したい」と語った。安住淳幹事長は16日の記者会見で「まず何をする政権なのかについて他党と話をしたい」と説明した。
藤田氏は16日のテレビ番組で、所属議員には「私の名前を書くようお願いする」と明言した。
玉木氏は16日の会見で、「同じ名前を書くのは政権を同じくするということだ」と指摘。所属議員は玉木氏への投票が基本になると述べた。
(2025/9/16 共同通信)
参議院での与党過半数があったので野党側も躊躇している部分はありましたが、参議院でも与党過半数割れとなっているため、衆議院で数合わせだろうが総理の椅子を取ってしまえば参議院もなんとかなるんで選挙を経ずに現在の衆議院の任期一杯まで野党連合でやりたい放題できますからね。
立憲民主党としては自分達が野党第一党として主導する立場だから首班指名で野田佳彦と書けと要求する側でしょう。
465議席のうち、与党系は220議席。
野党系が240。
あとは正副議長(無所属扱い)と無所属3名です
野党8党をまとめないと立民は総理の椅子を取れませんが、鍵を握るのは38議席を持つ維新となります。
国民民主党はいざとなれば連合に怒られた事を言い訳にして立憲民主党と共闘して共に民主党になる勢力であると考えておいて良いでしょう。
参議院選挙で掲げた政策もなんだかんだで夫婦別姓推進など、玉木と榛葉のツートップが言っているのとは真逆の政策で連合に仕切られました。
減税を選挙用に利用してきた国民民主党としては立憲民主党に形ばかりの減税を要求して合意を得たことにすればなおのこと立憲民主党と一緒になりやすいでしょう。
一方で維新の会は立憲民主党と組めば確実に票が逃げます。
立憲民主党と組むということは間接的にせよれ新や共産と共闘するということにつながりますから、維新の会の支持層がまとめて離反しかねません。
とは言え何があるかわからないのが政界です。
自民党の総裁が誰になろうと政策で合意をして総理になってすぐに解散総選挙に持ち込まなければ安定した政権運営はできません。
ですが参議院で自民が過半数を取り返そうとすれば、6年後でなければ実現は不可能ですのでどのみち安定政権と呼べる状態ではありません。
そういう状況ですから小泉進次郞のような政策の無い人を総理にしたらそこでまずゲームオーバー確定だと考えて良いでしょう。
今総裁選に名前が挙がっている人達の中でなんとか乗り切れる能力があるとすれば茂木か高市あたりでしょう。
本当に、石破茂を通して権力を握る。
ただその目先の一瞬の利益のために、なんの策もなく石破を居座らせてきた岸田文雄と岸田派、菅義偉グループのやらかしが重くのしかかります。
ただでさえ中国もロシアもきな臭い状況が続いているというのに。
繰り返しますが今度の自民党総裁は総理になれるかすら確定ではないのです。
仮に総理になれても野党側の都合次第でいつでも総理から引き摺り下ろされかねない状態となります。
石破茂の居座りを守ることで自分達が権力を握っている状態が維持できるからと、昨年の衆院選での大敗後の石破茂と森山裕の居座りを岸田文雄と菅義偉らは容認してきました。
また、公認権を盾に、いざとなれば除名もあるぞとチラつかせて党内の他の議員達も黙らせてきたのが岸破政権です。
ですが参議院でも敗北し、衆参ともに過半数を失い、「きちんと責任を取れ」という声を公認権などで黙らせる事ができなくなり、このままだと自民党が分裂消滅しかねないことに岸田文雄も菅義偉もようやく気付きはじめて、石破に辞めるように説得するに至りました。
岸田文雄という人は石破茂と同じく、なんでも他者の責任の他責思考であるため、こうした問題の原因を自分が作ったと認めていません。
少なくとも表に出ている彼の言動を全て見ても、岸田文雄自身の責任が大きい事を感じている気配は全く窺えません。
他に責任を転嫁して自己正当化してしまう人は客観的な分析ができません。
客観的な分析ができなければ反省もできません。
反省ができなければ改善もできません。
本当に岸田文雄と岸田派、菅義偉グループの罪は大きすぎます。
小泉進次郞が総裁選に名乗りを挙げましたが、これは出馬予定者が多くなったことで票が割れて一回目の投票で高市が勝つ可能性が非常に低くなり、前回の総裁選のように2位3位連合で高市を潰して総理を取るということが可能になるはずだという読みもあるのだろうと思います。
また、林芳正という機会主義者も手を挙げてきました。
こちらは今回の総裁選で勝てば岸田派も乗っ取れるというところも考えての事だろうと思います。
総裁選で絶対に投票してはいけない人であるとブログ主が考えるのはこの2人、小泉進次郞と林芳正です。
小泉進次郞は石破政権の選挙大敗の原因を作って来た人物ですし、総裁選選対本部長を加藤勝信財務大臣としました。
少なくともあらたな総理が選ばれるまで、小泉進次郞も加藤勝信も大臣という要職にあるのです。
まして補正予算、来年度予算編成に動いていなければならないこのタイミングで財務大臣が総裁選に集中するというのは有権者をバカにした話でしょう。
たしかに加藤大臣は非常に影が薄いです。
厚生労働大臣、財務大臣と要職を担っていながら、これといった実績があるわけでもなく、特に財務大臣としては全く目立たず、減税の話でも前に出てきて批判を向けられているのは宮沢洋一です。
減税の交渉についても財務大臣がいるのになぜか宮沢洋一が前に出続けている状態です。
これでは実権を岸田派が握っていて加藤大臣はただのお飾りにされている。
そう批判されても文句が言えないと思います。
……だからこそ小泉進次郞の選対本部長として総裁選にかかりきりになるつもりなのかもしれませんけど。
林芳正氏も岸田内閣、石破内閣と官房長官をやってきました。
彼に選挙大敗の責任はないなんて話にはならないでしょう。
おまけにこれです。
【林官房長官、総裁選出馬を正式表明「石破首相の気持ち受け継ぐ」】
林芳正官房長官(64)=旧岸田派=は16日、自民党の臨時総裁選に立候補する考えを正式に表明した。林氏は「石破(茂)首相を私なりに一生懸命お支えしてきたつもりだが、退任をされるということで非常に申し訳ない、残念な気持ちだ」とした上で「(首相の)気持ちを受け継いでしっかりと党をリードし、この国のかじをとっていきたいと決断を固めた」と述べた。国会内で記者団に語った。
林氏は岸田文雄政権と石破政権で官房長官を務め、両政権の路線を継承すると強調。政策としては物価上昇を上回る賃金上昇などを掲げた。林氏は昨秋の総裁選に立候補し、国会議員票と党員・党友票の合計で争う1回目の投票で4位だった。
林氏は既に岸田前首相に出馬の意向を伝えるなど総裁選に向けた準備を進めており、推薦人の確保状況については「前回は旧岸田派の皆さんを中心に戦った。この1年間でいろんなご縁も深まって、旧岸田派以外の方からもご支援の声を頂いている。まだしばらく時間があるので、しっかり調整したい」とした。【竹内望】
(2025/9/16 毎日新聞)
石破の後継アピール。
岸破政権の路線を引き継ぐと言っています。
これは石破が持っていた党員票の主要部分である農業系や郵政票を総裁選で取りたいという狙いもあるのだろうと思います。
ですが自民党をボロボロにしたのはまさにこの岸破政権の路線なわけで、現役世代や保守層の票を自民党から離反させ、衆議院でも参議院でも選挙大敗となった主たる原因と言ってよいでしょう。
その反省もなく党内の権力に媚びる形で票を得ようという時点でブログ主は林芳正には期待どころか絶対に選択肢から外さなければならないと考えます。
林芳正が総裁選に勝ってしまうと、岸田派を林芳正に乗っ取られてしまうことになりかねません。
これからも引き続きキングメーカーとして居座りたい岸田文雄としてはこれは認められないでしょう。
ですので決選投票に残ったとすれば林芳正に投票するとは考えにくいです。
そうでなくても石破の辞任が不可避な情勢になった時点で岸田文雄は小泉進次郞に接触してなにやら話し合っていましたから、小泉進次郞が決選投票に残るように岸田派を動かすと思われます。
総裁選で小泉、林の2名のいずれかが勝った場合はそこで自民党終了、自民党消滅の道に入ったと見なすべきでしょう。
岸田文雄は今の自民党の苦境を作ったのは自分だという認識がありませんからね。
目先の権力闘争となればその一手先すら考えられない事はこれまでの岸田文雄と岸田派がその行動でもって示してきました。
さて、こうなると自民党総裁選で高市早苗が勝つためには一回目の投票で圧倒するしかないでしょう。
一回目で勝てなくても一回目の投票で地方票などをダントツで稼いで日和見議員達が「岸田派に寝返るのはさすがに次の選挙ヤバくなる」そう焦る圧になるくらいに票を集める必要があります。
こういう状況であるからこそ、オールドメディアは「小泉が人気!小泉が人気!」とオールドメディアを鵜呑みにして小泉に投票する情弱をミスリードしようとしているのだろうと思います。

野田佳彦代表 立憲民主党HPより
編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年9月16日のエントリーより転載させていただきました。






