自民党総裁選後に行われる首相指名選挙を前に、立憲民主党の野田佳彦代表は、維新・国民民主両党との野党共闘を模索している。目的は、自民党単独による高市早苗首班の誕生を阻止することであり、政権交代をにらんだ戦略的投票の可能性が浮上している。
- 立憲民主党の野田代表は、維新・国民民主両党に協議を呼びかけ、野党連携による首班指名勝利の可能性を模索した。
- 維新と国民民主は現時点で自党代表への投票方針を示しており、政策面でも安保や原発で立憲と大きな隔たりがあるため一本化は困難。
- 立憲は「野田代表にこだわらない」と譲歩し、野党統一候補を模索。維新側も「政策協議次第で進める余地はある」と応じた。
- 野党6党の国対委員長会談では、維新の遠藤氏が「玉木代表の名を書いたらどうか」と冗談交じりに提案。立憲の笠氏も「それも選択肢」と反応した。
- 衆院での議席数は、立憲148・維新35・国民27で計210。自民196を上回り、公明が連立離脱すれば野党候補が首位に立つ可能性がある。
- 公明党が棄権または離脱した場合、決選投票で玉木雄一郎首班、あるいは野田佳彦首班が浮上する構図が見えてくる。
- ただし、公明党が自民を離脱するリスクは高く、実現には慎重な政治判断が求められる。
立憲・維新・国民が結束すれば、自民党を上回る議席で「玉木首班」または「野田首班」誕生の可能性が生まれる。公明党の去就が最大の鍵を握るが、離脱は政権の座を左右するほどの「賭け」である。高市首相誕生を阻止できるかどうかは、公明が連立維持を優先するか、野党再編の流れに乗るかにかかっている。日本が本格的な危機意識を持てるか否かの試金石となる局面である。
高市早苗自民党総裁と玉木雄一郎国民民主党代表 両党HPより