博多名物の「屋台」との付き合い方

福岡に出かけ串揚げ店で食事をした後で天神にある屋台に入ってみました。

福岡では中洲、天神、長浜の3エリアに屋台街があってその中でも中州が最もにぎわっているそうです。

メディアの紹介記事によれば、中洲では客の9割が国内外からの観光客で回転が比較的早い。屋台の数は天神が最も多く地元客と観光客が半々程度のようです。そして長浜は規模も小さく地元客が大半とされています。

地元に暮らす食事をしたお店のオーナーに屋台に行こうかと思っていると話すと、意外なことにかなりネガティブな反応でした。

観光客相手で味は大したことないのに値段が高い。また衛生状態が良いとは言えないといった意見です。

帰り道に中州の屋台街を歩いてみましたが、確かにお客さんの半分以上は外国人と思われる観光客で、日本人も地元の人は少なく観光客らしき人が目立ちます。どのお店も繁盛していて中にはお店の前に行列ができているところもありました。

東京に住んでいる人が東京タワーに行かないのと同じように、福岡の地元の人は屋台には行かないのかもしれません。

行かない方が良いと言われたものの、せっかく観光に来たのだからどこかに入ってみようとインスタグラムで良く紹介されている人気屋台に入ってみました。

2軒目でお腹いっぱいだったので瓶ビールを飲みながら博多ラーメンとお店の人気メニュという明太子餃子を注文しました。

博多ラーメンは600円ほどであまりクセのないスープのシンプルなものがすぐに出てきました。言われたほどは高くなく、ボッタくりという感じはしません。寒い日にはこのような屋台で食べると風情もあって満足できそうです。

しかし、もう1品の明太子餃子はイケてませんでした。冷凍の一口タイプの餃子を焼いて出したようで皮が硬いで、味も正直食べられるレベルにはありません。

ラーメンは完食でしたが餃子は最初の1個以外は全て残して早々に退散しました。

すべての屋台がそうだと決めつけることはできませんが、やはり屋台は雰囲気を味わう場所でビールやハイボールを飲んで、ラーメンくらいをサクッと食べるだけにした方が良さそうです。

美味しいお酒とおつまみを楽しみたいのであれば、屋台に敢えて行く必要はありません。福岡の繁華街に安くて素晴らしいお店がたくさんあります。

※写真とコラムの内容は無関係です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年11月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。