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「ナンパ」で人生が変わるなんて、誰が信じるか。
でも、数年。数千人の塾生を見てきて、わかったことがある。それは、絶対に単なる「テクニック」じゃないってことだ。人間として、本質的に変わる。そういう力を持ってる。
「ナンパの科学 中高年が若い美女を落とすための論理的プロセス」(WAKA 著)幻冬舎
セルフイメージって、何だ
心理学では「自己認識」という。「自分はこういう人間だ」という、自分に対するイメージ。
ただそれだけなんだけど。多くの人は気づかない。自分が持ってることすら気づかない。なぜ? だって、潜在意識に刻まれてるから。見えないんだ。
だけど、それが全てを支配している。「どうしてあの冴えない男が、あんな美人と?」
思ったことないですか? そういうカップル。で、一度気になると、不思議で不思議で。でも、理由は簡単だ。その男のセルフイメージが高いってだけ。
外見? 関係ない。年収? 知らんけど。自分を信じてる。自信を持ってる。その「空気」が、相手に伝わるんだ。
38歳まで彼女がいなかった。20代は何もなかった。30代は、コンプレックスの塊だった。女性を見るのが怖かった。「どうせ相手にされない」って思い込みが、骨の髄まで染み込んでいた。
50歳を前に、婚約した相手に逃げられた。結婚式直前だ。あの時、思った。「もう、これでいい。一生、この状態でいい」。そのくらい、絶望してた。
ぶっちゃけ、死ぬことすら考えた。いや、冗談じゃなく。
でも、今は違う。なぜ? セルフイメージが変わったから。
この20年の変化は、何か? 外見が良くなったわけじゃない。身長が伸びたわけでもない。年は、むしろ重ねた。
ただ、「自分で選んだ行動によって、自分が変わった」という経験を積んだ。成功体験を積み重ねた。その結果、潜在意識が書き換わった。「自分はできるんだ」「自分は価値がある」という、新しいセルフイメージが、無意識のうちに刻まれていった。
「女性関係」だけで済まない理由
ここが面白いんだけど。セルフイメージが高まると、女性関係だけが改善されるわけじゃない。人生、全部が変わり始める。
塾生の話を聞いてると:
年収が2倍になった。年。なぜ? わかんない。自分でもわかんないって言ってた。でも、仕事でポンポン成果を出し始めたって。なんで。女性と付き合ったからか? 違う。セルフイメージが高まったから。自信を持って、仕事をする。それが、周囲に伝わる。結果、評価が上がる。昇進する。年収が増える。
起業した奴も多い。「ナンパを通じて、自分にはできるんだと気づいた。だから、起業した」。いや、それ、ナンパと全く関係ないじゃん。でも、本人たちは言う。「あの成功体験がなかったら、起業なんかできなかった」。
妻や子どもが、自分を見る目が変わった。これ、結構、びっくりしたんだけど。妻は、旦那がナンパしてるなんて知らない。でも、旦那のセルフイメージが上がったから、行動が変わった。話し方が変わった。結果、家族の接し方が変わった。「最近、パパかっこいい」。子どもが言ったって。
こういうの、聞いてると、思うわけだ。「ナンパって何だ?」
ナンパに成功するってのは
実は、人生に成功することでもあるのだ。これ、最初に言ったことと、ちょっと矛盾してるかもしれんけど。
女性関係の問題を解決するために、ナンパを始める。潜在意識にアプローチする技術を学ぶ。セルフイメージが高まる。そしたら、人生全体が変わり始める。仕事も上手くいく。人間関係も良くなる。
それは、ナンパという「行為」自体に、何か特別な力があるんじゃなくて。セルフイメージが変わるという、本質的な変化があるから。
だから、年齢が理由だとか、外見が理由だとか。そういう制限は、実は制限じゃなくて。ただの「セルフイメージの問題」に過ぎないってわけだ。
それに気づいて、セルフイメージを変える。そしたら、全てが変わる。ナンパ。女性関係。仕事。人間関係。人生全体。
だから言うんだ。「ナンパに成功することは、人生に成功することでもある」って。本当かどうか。知らん。でも、繰り返し起こってるから、そうなんだろう。
※ ここでは、本編のエピソードをコラムの形で編集し直しています。
尾藤克之(コラムニスト、著述家、作家)
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22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)