コルビー米国防次官、「韓国は模範的な同盟国」:防衛費GDP比3.5%を評価

米国戦争省のコルビー国防次官は、韓国が防衛費をGDP比3.5%へ引き上げる方針を示したことについて、「韓国は米国の非NATO同盟国として初めて、トランプ大統領がハーグ・サミットで示した基準に応じる国になった」と高く評価した。

エルブリッジ・コルビー国防次官 Wikipediaより

韓国紙「コリア・ヘラルド」によれば、コルビー次官は、米国が求めるのは「依存関係ではなくパートナーシップ」であり、その意味で韓国は「模範的な同盟国(model ally)」であると述べた。また自身のSNSでも「韓国は米国にとって真に模範的な同盟であることを証明している」と強調し、今回の決定は同盟の信頼性と抑止力を強化すると評価した。

さらに韓国は、北朝鮮に対する合同通常戦力の「主導的役割」を果たすため、軍事力強化を加速させる方針も表明。コルビー次官は「韓国は同盟の負担を共に担う姿勢を示しており、両国関係をより強固なものにしている」と高く評価した。

韓国側では、李大統領が米国との協議内容を発表し、米国が韓国の原子力潜水艦建造およびウラン濃縮に関する権限付与を支持したと明らかにした。米韓同盟は安全保障分野で大きく踏み込んだ協力の拡大局面に入っている。

一方、コルビー次官は対中強硬派として知られ、同盟国に大幅な防衛力強化を求めてきた人物でもある。日本に対しても防衛費のさらなる拡大を要求してきた経緯があり、韓国の「3.5%」方針を強く評価したことで、今後日本への圧力が一段と高まる可能性も指摘されている。

韓国が「模範的同盟国」として米国から称賛される中、日本がどのように防衛努力を位置づけ、日米同盟の実効性をどう確保していくかが問われる局面に入っている。

トランプ大統領と李在明大統領 李大統領インスグラムより