11月30日 京都に来ました。この日は神戸で所用があったのですが、用事があるのは夕方から。午前中は時間があったので紅葉見物のために京都に寄り道したのです。

今回訪ねたのは洛中の北部に位置する上賀茂神社。賀茂川の下流にある下鴨神社は参拝したことがありますが、上賀茂神社は初めてです。双方とも山城国の氏族、賀茂県主氏(かものあがたのうじぬし)が謹んでお参りしていたとされる神社で京都の中でも歴史は古く、飛鳥時代の677年にはすでにこの地に造営がなされていたと言われています。敷地全体が世界文化遺産に登録されています。


残念。

せめて写真だけでも、ということで。
この神社、神馬がいることでも名が知られています。神山号(こうやまごう)という立派な白馬なんですが、この日は残念ながらお目にかかることはできませんでした。
この神社では祭神である賀茂別雷命(かものわけいかづちのみこと)の母、玉依姫命(たまよりひめのみこと)が御神託を受けて、馬に鈴を掛けて神を迎える儀式を行っていたことから馬に所縁のある神社とされており、5月5日には馬の速さを競って五穀豊穣を願う「賀茂競馬」などの神事も行われています。

こちらにあるのは「立砂」と呼ばれる砂山。この近くにある山にこの神社の祭神、賀茂別雷命がご降臨したことに因み、神の降臨する場所の目印としてつくられているものです。鬼門などに砂を撒く清めの砂はこれがルーツと言われています。

ゆずが浮かべられた手水で手を清めて、

本殿に向かってお参りを済ませたら、境内の紅葉を巡ってみましょう。

境内には賀茂川の支流、「ならの小川」が流れていて紅葉の情緒をより引き立ててくれています。水がとても澄んでいて、心が清らかになる気がします。




紅葉はまさに見ごろの時期。紅に橙、そして黄色に鮮やかに境内を彩っていて参拝客の目を楽しませてくれていました。

馬がおみくじをくわえている、珍しいおみくじがあったので引いてみました。この馬はご神馬、神山号でしょうかね。

旅行運、拾い物あり。えー、なんだろ。お金?お金かなぁ(警察に届けなさい!)。

神が降り立った山を近くに控え、清流を境内の中に抱いて見事な紅葉で秋を感じさせてくれる京都、上賀茂神社。そろそろ紅葉の時期は終わりかと思いますがまた来年の旅の目的地として、ピックアップしていただけたら嬉しいです。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年12月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。






