高市首相とメローニ首相、日伊を「特別戦略的パートナー」へ格上げ

高市早苗首相は16日、来日中のイタリアのメローニ首相と会談し、日伊関係を「特別戦略的パートナーシップ」へ格上げすることで一致した。防衛・経済・文化を横断した協力強化は、日伊外交160周年の節目と重なり、両国の関係を新たな段階へ押し上げる動きとなった。

  • 両首脳は、日伊関係を既存の「戦略的パートナー」から「特別戦略的パートナーシップ」に向上させることで一致。安全保障と経済協力を包括的に強化する方針を確認した。
  • 安全保障分野では、日本・英国・イタリアが共同で進める次世代戦闘機開発(GCAP)を柱に協力を進展。高市首相は「防衛産業の連携と互換性の強化は重要」と指摘し、メローニ氏も「欧州とインド太平洋の安全保障は密接に結びついている」と述べた。
  • 経済協力では、重要鉱物や半導体材料などのサプライチェーン強靱化を共同課題に設定。脱炭素技術やインフラ支援、エネルギー安全保障の分野で具体案件を検討することで一致した。
  • 宇宙分野でも、衛星利用や宇宙輸送の産業協力を促進する方針を確認。政府間枠組みの整備に言及した報道もあり、宇宙分野での日伊連携が本格化する可能性が示された。
  • 文化交流について、高市首相は日本文化や観光への関心拡大に期待を示した。メローニ氏はアニメ文化への愛着を示し、渋谷でアニメグッズを探す姿がSNSで注目され、本人もXで日本文化への関心を投稿した。

  • 外交儀礼では、女性首脳同士の柔らかい雰囲気が伝えられ、160周年記念イベントにも触れながら二国間交流の長さと深みを確認した。
  • メローニ首相は日程中に企業関係者との面会や経済交流イベントにも出席したと報じられ、投資面での日伊接点拡大に意欲を見せた。

今回の会談は、安全保障・経済・文化が一体となった協力の枠組みを描いた点で特徴的だ。日本にとっては欧州の重要パートナーの一角を固める動きであり、イタリアにとってもインド太平洋への関与を深める機会となる。女性首脳同士の融和的な外交は、日伊関係160周年の節目に新たな厚みを与えたと言える。

メローニ首相を迎える高市首相 首相官邸HPより