「投資=悪」という呪縛から抜けられない日本人

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昨日は、東京駅で友人の千葉修司さんとのコラボセミナーに登壇しました。千葉さんは私と同い年でインスタグラムのフォロワーが約20万人の人気インフルエンサーです。

会場に100人、オンラインで300名以上の方に参加いただき、私からは「これからのお金との付き合い方」をテーマにお話をしました。

この日は自分で稼ぐ経営方法に興味を持つ参加者が多かったせいか、投資を実践している人の比率は思ったよりも低く驚きました。例えば金融機関にNISA口座を開設して投資を実践している人は会場参加者の半数程度しかいませんでした。

休日に日本中からわざわざ足を運んで講演会に参加する意識の高い人たちでもこのくらいの比率です。日本人の投資に対するアレルギーはまだまだ高いと実感しました。

多くの日本人は未だに自分が働いて稼ぐことにはポジティブですが、お金がお金を稼ぐ「仕組み」を作る事に対してはネガティブです。

しかし、インフレが進み個人に対する税金や社会保障の負担が高まっていく中、自分の力だけで稼ぐのには限界があります。

預貯金だけを保有し給料や年金をやりくりしながら生活が苦しくなっているのは「投資=悪」という呪縛から抜けられないのが原因です。

同じ環境下でも少なくとも経済的に豊かに生活している人はたくさんいます。自分が働くだけではなく、お金に働いてもらう「仕組み」を構築している人たちです。

私は働くことを否定はしません。自分が本当にやりたい「ライフワーク」を見つけ、社会に貢献することはとても大切なことだと思います。しかし、それだけでは経済的自由を手に入れられないのなら、現状を変える必要があります。

経済環境を言い訳にするのではなく与えられた環境の中で自分自身が問題を解決していく。そのためには「労働は美徳」という旧来からの日本人の価値観から脱皮することです。

自分が働くことだけにこだわっていては、これからの大きな経済的な変化を乗り切ることができません。

日本はもはやすべての人が平等に豊かになれる成長経済ではなくなりました。どのようにして自分の経済的な基盤を確保するのか真剣に考え行動しなければ経済的貧困に陥ってしまいます。

講演会で話した事をヒントにお金に対するマインドセットを変えることによって行動につなげてほしいと思いました


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年1月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。