先日、Xで以下の投稿が話題となりました。
発言の是非はともかくとして、とりあえず「なんだこの野郎!」と感じた善良な労働者の方々は少なくなかったはず。
では、そうした皆さんはどういう風に資本家に対抗すべきなんでしょうか。
上記についているコメントを流し読みしても、具体的な対抗策を上げている人はほぼ皆無ですね。
というわけで、今回は労働者が強欲な資本家にいかに対抗すべきかをまとめておきましょう。それさえわかれば、明日から真にやるべきことも見えてくるはずです。
労働者の唯一の武器は転職
まず、造船氏の主張そのものは、正しいか間違ってるかで言えば正しいです。
誰だって「うちの会社は従業員ファーストでどんどん賃上げしてるので業績も配当もイマイチです」みたいな会社の株は買わないでしょう。
投資ではなく、何ならそこら辺のスーパーでも「従業員や生産者に配慮して、商品は普通ですけど価格は3割増しです」みたいなところじゃ買い物なんてしないですよね。
氏が言っているのはそれと全く同じことです。
イチャモンつけてる人は「気に入らない」と言ってるだけで、もちろんそれは自由ですけど論理的な誤りは何も指摘できていませんから。
っていうか、ここで無理やり「だから奴は間違っている!」と総括してしまうことは、要は「自分は悪くない、悪いのはあいつだ」というよくある他責思考なんですね。
そうなってしまうと、もう人生はそこで行き詰まってしまうものなんです。本当の解決策が見えなくなるから。他責思考というのは袋小路なんですよ。
では本当の解決策とは何か。それは正しい武器を手に取って対抗することです。そしてそれは転職ですね。
「自分は今の給料に納得していないので退職します」といってより高給の会社に転職する。あるいは転職活動の結果、より高給の会社から得た内定をテコに会社と交渉して賃上げを勝ち取る。
そんな具合に“転職”を武器として希望の賃金水準を勝ち取ること。これが、資本や経営、そして政治に対抗する労働者の唯一の武器なんですね。
それがわかれば、明日からやるべきことは明らかでしょう。そう、それは自身の市場価値を上げる努力をすることです。Xで匿名でネチネチ文句言ったって何も解決はしませんから。
ついでに、労働者にとっての“偽の武器”についても解説しておきましょう。まずはなんといってもストライキがそうですね。
「日本人の賃金が低迷しているのは日本企業の労組がへたれでストライキをしないからだ」みたいなことを言ってる人はたまにいますね。
でも筆者に言わせれば日本のストライキこそ偽の武器の代表、竹光みたいなものですね。
【参考リンク】竹光
なぜか。ストライキの本質というのは突き詰めれば「このままスト続けて会社潰れてもかまわないよ。俺たちは別の会社で働くだけだから」というスタンスであり、流動的な労働市場を前提としてるわけです。
「一生この会社でお世話になります。何でもやるのでこれからも雇い続けてください」って普段は頭下げてる人達が徒党を組んだってやれることなんてたかが知れてるわけです。
そういえば3年ほど前にそごう・西武の労組が池袋の西武池袋店でストライキを実施しましたけど、1日で終了しましたね。
【参考リンク】西武池袋本店 デパート60年ぶりのスト
自分たちがしがみついている船上でサボタージュするのは、それが限界だということです。
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以降、
もし“終身雇用”という偽の武器がなかったら
これからの時代、滅私奉公しか取り柄の無い人間はただのカモである
Q:「高卒採用の勝ち筋とは?」
→A:「がちがちに学校側の主導権が強いのであんまり出来ることは……」
Q:「持ち家あり、資産8千万円でFIREはアリですか?」
→A:「FIREしたあとはマイペースで働く、と言っていたはずが働かない人っていますね」
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編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’sLabo」2026年2月12日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。