ニューヨーク・タイムズは7日、トランプ大統領がイスラエルの強い要請でイランとの全面戦争に踏み切った経緯を描く詳細な記事を出した。
ネタニヤフ首相の強気な提案とトランプ大統領の直感が合致し、政権内部(特にJD・ヴァンス副大統領や米情報機関)からの強い懐疑論や警告があったにもかかわらず、最終的にイランへの大規模な軍事作戦(作戦名:Epic Fury)が承認されるまでの内幕を描いている。
How Trump Took the U.S. to War With Iran https://t.co/wf6Yzpjc6L
— 池田信夫 (@ikedanob) April 8, 2026
ネタニヤフ首相による強気のプレゼン
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2月11日の会談: ネタニヤフ首相はホワイトハウスのシチュエーション・ルームでトランプ大統領に対し、米以合同作戦の決行を強く迫った。
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イスラエル側の主張: イランのミサイル計画は数週間で破壊可能であり、体制崩壊(レジームチェンジ)の機は熟していると主張。亡命中の元皇太子などを新たな指導者に据える構想や、暴動を煽動する計画を提示した。
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トランプ大統領の反応: この提案を好意的に受け止め、事実上の「ゴーサイン」を示唆した。
CIAはイスラエルの政権交代シナリオを「茶番」と呼んだ
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情報機関の評価: 米情報機関(CIAのラトクリフ長官など)とルビオ国務長官は、指導部の暗殺や軍事力低下の目標は「達成可能」としたものの、イスラエルが描く「体制崩壊と親欧米政権の樹立」というシナリオについては「茶番だ(Farcical)」と一蹴した。
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軍部の警告: ケイン統合参謀本部議長は、イスラエルの計画が誇大であることを指摘。また、迎撃ミサイルなど米軍の兵器在庫の枯渇や、ホルムズ海峡封鎖によるリスクを警告したが、大統領に対して「戦争をやめるべき」と直接的に反対することは避けていた。
トランプ政権内の力学とヴァンス副大統領の孤軍奮闘
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最大の反対派(ヴァンス副大統領): 政権内で最も戦争に反対していたのはヴァンス副大統領だった。彼は、地域の大混乱、兵器の枯渇、ホルムズ海峡封鎖によるガソリン価格高騰、そして「新たな戦争をしない」という公約を破ることによる支持層の離反を強く警告した。
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他の閣僚の姿勢: ヘグセス国防長官は軍事作戦の最大の推進派であった。ワイルズ首席補佐官は懸念を抱きつつも最終的には同意し、ルビオ国務長官は全面戦争よりも最大限の圧力路線を好んだものの、大統領の決断に委ねた。
最終決定と開戦への引き金
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外交の決裂と絶好の機会: クシュナー氏らによるスイス等での水面下の交渉は、イラン側が提案を拒否したことで行き詰まった。同時に、「イランの最高指導者らが一堂に会する」という絶好の空爆の機会(新たな情報)がもたらされた。
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2月26日の最終会議: トランプ大統領は最終会議を開き、各陣営の意見を聞き入れた。反対派のヴァンス副大統領も含め、全員が大統領の決定に従う姿勢を示した。
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決断: トランプ大統領は「イランに核兵器を持たせず、イスラエルを攻撃させないために必要だ」として作戦を承認。翌日、「エピック・フューリー作戦」の実行を命じた。







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