
スペイン・サンチェス首相
同氏インスタグラムより
汚職まみれのサンチェス首相政権
スペインがフランコの独裁政治から民主化に移行して50年になろうとしている。そして今、最悪の首相が政権に就いて7年になる。スペインの未来が危ぶまれている。このまま進めば、スペインはベネズエラやキューバのような独裁国家になってしまうであろう。その人物とはペドロ・サンチェス首相だ。
伝統ある社会労働党を、彼は私党にしてしまっている。民主化以降の社会労働党は、社民党のような様相を持った政党であった。ところが、ペドロ・サンチェスという自己陶酔の強い人物が同党の委員長になった。その委員長選出の選挙でも、彼はいかさまをやって委員長に就任したということが最近明らかにされた。2018年にスペインの首相となった。それ以来、彼の政権は汚職まみれの政権へと変身している。
彼の夫人、弟、党の2代続けての組織委員長をはじめ、数社の公営企業のトップらが汚職で起訴されている。それでも、彼は辞任することなく首相のポストに居座っている。
民主政治が正常に機能している国家であれば、このような事態が起きれば首相は辞任しているはずだ。またサンチェス首相は自らの発言に責任を持たない。自分が発言したこととは反対のことをやっても、それは見解の相違が生じたからだと開き直っている。
国王フェリペ6世の前で、両手をポケットに入れて立ち話をすることも平気でやったことがある。スペインでは国王が外遊する場合、必ず外相が同行していた。ところが、サンチェス氏が首相になってからは政府の高官を同行させるだけだ。国王への不遜極まりない人物だ。
スペインの統一に反対する政党を味方につけているサンチェス首相
前回の総選挙で、彼の政党が獲得した議席数は国民党より少なかった。国民党が獲得した議席数が過半数に満たないのを利用して、サンチェス氏はバスクとカタルーニャの独立政党、さらに元テロリストの政党を味方につけて過半数の議席を確保し、首相に就いた。
もちろん、これらの政党が彼に議席を貸す代わりに交換条件があった。それを満たすべく、彼らにとって有利になることをサンチェス首相は今も提供している。すなわち、それはスペインの統一の妨げになる内容である。しかし、首相であり続けたいという欲望に凝り固まっているサンチェス氏にとっては、それはどうでもよいことなのである。
しかも、2023年以降は国家予算がない。議会を通過できないからである。彼に議席を貸している独立政党は、自らが有利にならない予算には賛成しないからだ。国家予算が議会で承認されないということだけでも、総選挙を実施するのに十分な理由になる。しかし、サンチェス氏の脳裏には国家を発展させることは存在しない。
サンチェス首相が企む総選挙への秘策
来年は総選挙が予定されている。現状では、国民党と極右のVoxが連合すれば、サンチェス氏の政党は敗北すると予測されている。それを覆すべく、彼が練ったプランの実施が急ピッチで進められている。
それは、スペインがフランコの独裁体制になる前の内戦時代に外国へ移民した人たちの孫に、スペイン国籍を付与するというものである。その狙いは、彼らに投票権を与えて郵便投票してもらうことだ。それをスペインで集計し、上述した連合に得票数で勝つというプランである。
スペインで生活した経験はなく、祖父母がスペイン人であったというだけで、その孫にスペイン国籍を付与するものだ。現地の大使館または領事館で電子処理にて国籍を付与するという簡単なものである。当人に犯罪歴があるか否かを確認する必要もない。
とにかく、来年の総選挙までに勝利できるだけの得票数を確保できればよいとしている。もちろん、現地では国籍を付与する代わりに、社会労働党の候補に票を入れるよう斡旋している。そのための斡旋事務所も設けている。投票する選挙区の振り分けは、斡旋事務所の方が担当している。
実際、現在までおよそ50万人がすでに国籍を取得しているとされている。前回の総選挙で勝利した国民党と、敗北した社会労働党の得票数の差は32万票であった。すなわち、この50万人が社会労働党の候補者に票を入れると想定した場合、社会労働党の方が得票数で多くなるということだ。
国籍を付与できる孫たちの数はおよそ240万人と推測されている。仮に、来年の総選挙までに移民の孫たち全員にスペイン国籍を付与し、彼ら全員が社会労働党に投票したと仮定すれば、同党の大勝は明らかである。孫たちはスペインにいかなる貢献もしていないにもかかわらずだ。
しかも、彼らが郵便投票をスペインに送って開票する仕組みでは、それを担当する会社インドラのトップに、サンチェス政権の息のかかった人物が最近就任した。すなわち、開票結果を操作できる可能性は高いということになる。
このような可能性があることを前に、野党第一党・国民党の党首フェイホー氏は次期総選挙で首相になれると思っているのか、のんびりしたもので、それを傍観しているようにも見える。多くの国民の間でも、何もしないフェイホー氏への不満が募っている。その逆に、極右のVoxはサンチェス首相を打倒すべく積極的に挑戦している。
もうひとつ推測されているのは、サンチェス首相が何かを理由にして、例えばハンタウイルス感染症の拡大の可能性があるということを理由に、国家危機に直面するとして総選挙を遅らせることだ。そのようなことを平気でやってのける人物なのである。







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