高市首相の「睡眠0~3時間」投稿が映す官邸の機能不全

高市早苗首相が、自身のXで過酷な勤務実態を明かした。週末も政策資料の読み込みや数千通のメール処理に追われ、明け方まで働くことが常態化しているという。「0~3時間睡眠」が続き、久しぶりに5時間眠れたとも投稿した。

この告白に対し、与野党からは「休むのも仕事だ」「判断力が低下する」と懸念する声が相次いだ。SNSでも、懸命に働く姿勢を評価する意見はあるものの、首相の健康や危機管理を不安視する反応が目立つ。

「頑張っている」では済まされない

投稿には、「国のために身を削っている」「命懸けで働いている」と評価する声がある一方、「睡眠不足で正常な判断ができるのか」「周囲はなぜ止めないのか」といった批判や心配も相次ぎました。

問題は単なる健康管理ではない。首相は外交、安全保障、災害対応などで重大な判断を迫られる。慢性的な睡眠不足は、集中力や判断力を低下させる。首相が正常な判断を下せない状態は、国家そのもののリスクである。

国民民主党の玉木雄一郎代表も、高市首相を「すごく頑張る人」と評価しつつ、「休むのも仕事だ」と指摘した。首相が重要な判断に集中できるよう、周囲の支援体制を強化すべきだという主張だ。

さらに深刻なのは、官邸の業務分担である。政策文書を自ら読むのは当然としても、数千通のメール処理まで首相本人が抱えているなら、情報整理や権限委譲が機能していない。何でも自分で処理する姿は、強いリーダーシップというより組織の属人化である。

21日に閣議決定された「骨太の方針」も、首相の徹夜作業に支えられていたという。しかし、政策が「骨太」でも、政権運営がトップの体力頼みでは困る。

折しも内閣支持率は低下している。こうした局面で多忙ぶりを強調しても、「これほど働いている」という自己弁護に見える恐れがある。政治で評価されるのは労働時間ではなく、政策の成果である。

高市首相 首相官邸HPより

 

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