暑い国タイで活躍するJR北海道の極寒地仕様列車

北海道から来た中古列車がバンコク・アユタヤ間を走る

2026年8月1日から、バンコク~アユタヤ間を結ぶ新しい通勤・観光向け列車「SRT Bangkok Connex(BNEX)」の運行を開始

概要
運行区間:
クルンテープ・アピワット中央駅(Bang Sue Grand Station)~アユタヤ駅

運行開始:
2026年8月1日

毎日運行(月~日)。冷房付き車両を使用し、通勤客と観光客の両方をターゲットにする。

車両
日本から導入した中古のJR東日本・JR北海道系のKIHA40・48形気動車を改装。
車内を全面的にリニューアルし、
・冷房完備
・座席の快適性向上
・車内スペースの拡大
を実施。

運賃(プロモーション)
8月1日~10月31日の3か月間は特別料金。

区間 運賃
クルンテープ・アピワット~ドンムアン、ランシットなど 30バーツ
バーンパイン、バーンポー、アユタヤまで 最大50バーツ

Khaosod English

8月1日から、バンコク・アユタヤ間を片道わずか50バーツ(250円)で、日本から来た列車が走り始める。

現地の新聞によると、この列車は日本から無償供与された中古のディーゼル車を改装したものだという。実は筆者も5年前、ブログで以下のように紹介していたことを思い出した。

JR北海道が無償供与したディーゼル列車17両がタイに到着

現地のオンラインニュース「Post Today」によれば、約40年前に製造され、JR北海道を退役したKiHa型ディーゼル列車17両が、無事タイに到着した。

もともと、JR北海道が車両を新型に更新した結果、引き取り手がなければ、これらの車両は解体される運命だった。しかし、まだ十分に使えるとして、JR北海道からタイ国有鉄道に「使わないか」と連絡があったらしい。

タイ側でも、4,200万バーツ(2億円)もの輸送費をかけ、北海道の厳しい気候の中を40年も走ってきた中古列車を引き受けることに対し、「ただのスクラップではないのか」と疑問視する声も多かったようだ。

しかし、昨日のニュースによれば、タイ到着後にタイ国鉄が早速点検したところ、何ら問題はなく、十分に使用できることが分かったという。今後、マッカサンの国鉄工場で、タイのレール幅に対応できるよう車輪の間隔を調整するそうである。

日本の鉄道技術は世界でもトップクラスで、メンテナンスも行き届いている。これらの車両は2016年の退役以降、5年間使われていなかったものの、今でも状態は良好で、タイではリノベーションを施し、来年から運行を始めるということである。

片道1日3便、週末は2便

あれから5年もたっているので、これらの車両はこれまで、タイ国内のほかの路線で使われていたのだろう。今回、そのうちの何両かがバンコク・アユタヤ間に配備されたというわけである。

ちなみに、左がアユタヤに向かう下り、右がバンコクに戻る上りである。週末は上下各2本しかないため、週末に観光へ行くなら、朝9時5分発の下りに乗り、夕方7時45分発の上りで帰ってくれば、午後9時にバンコクに到着する。

また、この列車は車内スペースを広げて快適性を高め、エアコンも完備されている。クルンテープ・アピワット中央駅(旧バンスー・グランドステーション)からアユタヤまで、片道1時間15分の旅は日帰り観光にもちょうどいい。

古都アユタヤ、一度は見ておく価値あり

アユタヤはタイの古都である。17世紀初頭に朱印船貿易でやってきた山田長政が活躍した場所でもあり、多くの日本人侍が住んでいた日本人村など、一度訪れる価値のある場所もある。

もっとも、京都や奈良のような歴史的で深い趣があるわけではない。朽ちかけた遺跡や首のない仏像などが多く、何度も訪れる場所ではないというのが、筆者の率直な印象ではあるが……。

とはいえ、バンコク在住の筆者はこれまでに3回訪れた。最初に訪れたときは、チャオプラヤー川を船で上る行程を含むバスツアーだったので、エアコンもあって快適であった。

しかし、それ以降は自分の車で行ったが、とにかく暑く、歩くだけで疲れてしまった。特に高齢者は、熱中症にならないよう気を付けた方がいい。

サムライ・アヨータヤー(アユタヤの侍)

ところで、アユタヤ(昔はアユタヤのことをアヨータヤーと呼んでいた)といえば、この映画が筆者の一番のおすすめだ。

タイに来た頃に買ったこのDVDを、今も大事に持っている。日本人俳優が山田長政役で主演する映画であり、当時、K-1やムエタイで活躍していた全盛期のブアカーウが、シャムの戦士として出演している。そういう意味でも面白いので、興味がある人はタイに来たときにでも探してみるといい。

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