晴海フラッグの「BRT東京駅ルート」より先にやって欲しいこと

内藤 忍

晴海フラッグでは9月16日から東京BRTが東京駅八重洲口を結ぶ新ルートの運行を開始することが発表されました。東京BRTのサイトで詳細が見られます。

晴海フラッグから銀座や築地を経由して直接東京駅にアクセスできようになると聞くと、利便性向上の大きな前進のように思えます。

しかし生活している住民の目線からいわせてもらえば、新路線よりもまずは既存路線の増便をして欲しいと思いました。

そもそも新設される東京駅ルートは日中の時間帯を中心に上下各17便で30分に1本程度に過ぎません。この程度のダイヤでは時間調整が面倒で気軽に利用はできません。

またBRTといっても名ばかりで一般道を走る普通のバスと何ら変わりはありません。せっかく停車する場所が少ないのに一般道の渋滞や信号待ちの影響を受けます。

東京駅へのルートは都心の繁華街を経由する長距離路線になるので道路混雑の影響を受けやすくなります。約29分とされる所要時間で定時運行できるかも不安です。

既に運行している晴海フラッグから新橋(正確には汐留)までのBRT路線ははるみらいからはノンストップで便利です。こちらは10分足らずで汐留に到着しますが、運行本数が15分に1本しかありません。

実は晴海フラッグから銀座や東京駅には既に都バスが高頻度で運行をしています。BRTと都バスはバス停が微妙に離れていて、今後銀座や東京駅に向けて2つの路線が利用できるようになるとむしろ使い分けが面倒でややこしくなります。

BRTの東京駅ルートを30分に1本追加するのであれば既存の新橋ルートを増便して10分に1本にして欲しい。運行頻度が高まれば利用する人が増え、更に増便するという好循環が生まれるはずです。

今回のダイヤ改正で夜の遅い便が増便されたのは朗報ですが、新橋までの既存ルートの増便を実現して早くダイヤを気にせず乗れるようになって欲しいものです。そうなればこれから建設が予定されるメトロの新線よりも利便性が高くなると思います。

東京BRT公式サイトより


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年8月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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