「海苔なしおにぎり」がコンビニで増えている

内藤 忍

アメリカから日本に帰ってきて最初に食べて感動したのはコンビニのおにぎりでした(写真)。ただ、そのおにぎりには海苔が巻かれていませんでした。海苔好きとしてはちょっと残念です。

パッケージには小さく「海苔は巻かれていません」と書いてありました。しかし、見た目は普通のパッケージで購入した時は気が付きませんでした。

このおにぎりを買ったセブンイレブンでは白米を前面に押し出した「海苔なしおにぎり」が棚の半分ぐらいを占めていることがあります。

あえて海苔を付けない塩むすびや味付けご飯のおにぎりが増えているのは、コスト削減の意味合いがあるのでしょうか?

天候不順や漁獲量減少に伴う海苔の仕入れ価格が高騰するため敢えて海苔を使わない商品を開発し材料コストを抑える。海苔を使わないで浮いた分をお米や具材の品質向上へ還元したり、手頃な価格帯を維持する販売戦略です。

あるいは食習慣の異なる外国人インバウンド客への対応もあるのかもしれません。

コンビニには最近は外国人観光客も増えています。海藻を食べる文化になじみがない彼らにとって、黒い見た目や磯の香りにアレルギー反応を示す人もいると思います。海苔がないおむすびであれば誰もが安心して日本の美味しいお米を楽しむことができます。

お寿司がカリフォルニアロールのように海外で独自の進化を遂げていったように、おにぎりもまた日本の伝統的な食べ物からグローバルな食べ物に変わっていくのかもしれません。

海苔が無いことで外国人にも食べやすいだけではなく、お米本来の甘みや具材の風味をダイレクトに味わえるメリットもあります。でも私はやっぱりおにぎりにはたっぷりと海苔が巻かれていて欲しいタイプです。

ふっくらとおいしいご飯、鮭ハラスのような伝統的で贅沢な具材、そして香り高い海苔が三位一体となった日本の伝統的なおにぎりがコンビニから消えないでほしいと願っています。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年9月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

コメント投稿をご希望の方は、投稿者登録フォームより登録ください。

コメント