トランプ大統領と習近平国家主席が9月24日、ホワイトハウスで会談した。中国外務省が公表した会談記録によると、習主席は台湾問題について、米国が「台湾独立」に反対する立場を守るよう求め、「米中は第2次世界大戦の同盟国だった」と述べた。(fmprc.gov.cn)
アメリカの同盟国だったのは「中華民国」
アメリカと中国が日本と戦った連合国側にいたのは事実だが、当時中国を代表していたのは蒋介石の率いる中華民国である。1943年のカイロ会談でルーズベルト大統領と対日戦争・戦後処理を協議したのは蒋介石で、1945年に国連憲章へ中国を代表して署名したのも中華民国政府だった。
中華人民共和国が成立したのは、終戦の4年後の1949年である。アメリカと中華民国は戦時中の同盟国だったが、中華人民共和国政府は存在していなかった。国連では1971年に中国の代表権が中華人民共和国政府へ移り、アメリカが同政府と国交を樹立したのは1979年だった。
今回の中国側の会談記録は、習氏が台湾問題を米中関係の土台に据え、米国に「台湾独立」への反対を要求したことを伝えている。戦勝国としての「中国」を現在の中華人民共和国と切れ目なく重ね、中華民国を抹消したのだ。
毛沢東は日本の傀儡政権の協力者だった
しかし皮肉なことに「中国がアメリカの同盟国だった」という表現には、一片の真理も含まれている。毛沢東は日本の傀儡政権だった汪兆銘の協力者で、結果的にはアメリカと協力して蒋介石と日本軍を倒したからだ。
毛沢東の敵は蒋介石であり、彼を倒して政権を取るために日本と協力し、国民党軍の内部情報を日本軍に通報した。国民党軍が南京や重慶で消耗戦を強いられていたとき、毛沢東は延安に逃げ、日本軍と(汪兆銘を通じて)蒋介石を倒す交渉をした。
だから毛沢東は、南京政府を倒した「南京大虐殺」には一度も言及したことがない。中共のスパイが、国民党の軍事拠点の位置や作戦計画を日本軍に通報した記録が残っている。
中共はアメリカの「同盟軍」だった
敗戦で日本軍が投降すると、中共はその装備を奪って国民党軍と戦い、蒋介石を台湾に追放した。そして対日工作を行なったスパイをすべて抹殺・投獄し、口を封じた。毛沢東は日本軍と戦って勝ったとは思っていないので、日本に賠償も求めなかった。
毛沢東は戦後に何度も「日本軍が国民党を倒したことに感謝する。日本軍がいなかったら、われわれは政権を取れなかった」と公言している。これは社交辞令ではない。中共が国民党を裏切り、米軍を利用して日本軍を倒したという意味では、中共とアメリカは同盟軍だったのだ。







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