保坂区長はなぜ民泊を推進したいのか?

稗島 進

ひえしまは世田谷区議会決算特別委員会で、保坂区長に「なぜ世田谷で民泊・旅館業を推進するのか?」と質しました。23区は相次ぐ住民からの騒音、ゴミ出しなどの苦情を受け、規制強化を打ち出しているのに、世田谷区だけ真逆の緩和。区民から「おかしい!」との声が多く届いています。

ひえしまの質問に対し保坂区長は、

地域住民が民泊や旅館を利用される方と交流することは、異なる立場、様々な価値観、文化の違いといった、多様性のふれあいと尊重の機会の創出につながる。

と答弁しました。

ひえしまはこれに対して、「それは区長の幻想にすぎない!」と批判しました。そもそも、地域住民が数日しか滞在しない宿泊客と、騒音などの迷惑を我慢して交流するとはあまりにも考えづらい。

現在でも区内では様々なイベントが開かれており、多くの来場者で賑わっています。ホームステイという形式を取った交流も行われています。ですから、区長の言い分が民泊や旅館を区内で増やす理由にはなりません。静穏な住環境の破壊から区民を守ることこそ、区長の仕事のはずです。

そもそも、世田谷区は住居専用地域での民泊営業は、家主がいる、いないに関わらず「120日以内の週末営業」と決められていたのに、区役所は区民を欺いて平日営業も認めていたことが発覚しています。

そして、今回問題となっている条例改正では、「家主居住という条件で平日営業を180日まで認める」と営業日数を延長。そして、これまで通り、家主不在でも120日の週末営業は許可するというのですから、事業者を最優先し、多くの区民の気持ちを無視していることは明らかです。

産経新聞で取り上げられている通り、ひえしまの質疑では、区が実施した条例改正に関するパブリックコメントに621件の意見が寄せられ、その9割が民泊反対だったことがわかりました。こうした民意を無視して、保坂区長は推進するのでしょうか?

区長は「多文化共生」や「国際交流」という看板を掲げて政策に反映させてきました。しかし、それを区民の犠牲の上に押し付けるのは、筋違いもいいところです。イデオロギーより区民の生活を尊重すべきです。

ひえしまは少なくとも、区内の8割を占める住居専用地域や学校、病院周辺での民泊は禁止すべきと考えています。条例改正は来年2月です。世田谷区の静穏な住環境を守るために、徹底的に戦って参ります。

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