GMOの問題は非常に悩ましいと思います。攻撃側は一人の顧客の情報を開示したとされ、今後、毎日顧客情報を開示し続けると述べています。本件には政府も乗り出し、対策や無力化などの処置を目指していくようです。聞くところによるとGMOのシステムの設定に問題が大ありだったように見受けられるそうです。うまく解決してもらいたいのですが、こうなると誰を信じてよいのか、ということになると思います。

AIの普及と進化は我々社会を劇的に変えると謳い、多くの人には「不安交じりの興奮」だったと思います。ほとんどの大衆にとってAI情報と知識は受け売りであり、専門家なりメディアなりが報じる内容が本当に正しいのかすら吟味できず、津波の如く押し寄せるAI化にただただ無抵抗に飲み込まれていったというのが正解なのでしょう。
AIが普及する前からネットへの不正アクセスはごく普通にあったわけで、私も脅迫状をもらった経験者なので他人以上におっかなびっくりなところがあるのもこれまた事実です。
ここカナダで思うことは日本のようにどの店に行っても会員カードがあるようなことはないと思います。私が普段行くスーパーはクレジットカードのマスターカードと一体です。そのスーパーの買い物だけは普段使うVISAではなく、MCを使いポイ活ができます。またスーパー隣接のガソリンスタンドもリンクしているので同じポイ活でも2倍ぐらい溜まります。つまり生活の必需であるスーパーとガソリンスタンドが1枚のカードで済ませられ、自動的にポイントが加算されていきます。それ以外にも日常的に使う店はあるけれどそこまで気にする消費額ではありません。そしてカナダの多くの店舗では日本のようなポイ活をマーケティングに取り入れているところは少ないのが現状です。
小売業者はポイ活登録してもらうことで顧客へのダイレクトEmailが送れるとか、ビッグデータへのアクセスによる販売戦略の分析に役立てているのでしょう。しかし、少なくとも私にメリットあることは極めて限られるのであります。
日本に行けば私は本屋を経営しているにもかかわらず、大手書店で書籍をよく買っています。それは私にとっての衝動買いであり、いちいち会社のネットで仕入れルートを通じて入手するという手間はかけたくないのです。で、その書店のポイ活カードは持っています。だけど還元率0.5%なんですよ。実は私は時間があれば本屋に行く前に金券ショップで図書カードをごっそり買ってきます。なぜなら少なくとも3%は安いからです。つまり書店ポイ活の6倍です。
JRのチケットも金券ショップで買えるのですが、こちらは交換するのが面倒くさいので最近は買わなくなりましたが、チェーンレストランの金券は2割引きぐらいでゲットできますからですから本当に安いのです。だけど金券ショップそのものがダサいし、在庫も限られるので普及していないのでしょう。
この話のポイントはポイ活に精力を注がなくても案外安くやる方法は他にあるということです。私は飛行機はこのところZIP AIRばかりなのでポイ活がありません。わざわざ価格の高いフルサービスの航空会社でブロイラーの鶏みたいに食事を配られるのは私の趣味ではありません。だからポイ活にも興味はないのです。
最近は意識して自分の情報をあちらこちらにばら撒かないように変えています。東京の地元にある和菓子店は今でも商品を購入するとご贔屓カードにハンコを押してくれる仕組み。時々行く駅前の居酒屋も同様にご贔屓カードにハンコ型。これは自分の情報が一つも出ないのでありがたく利用しています。
インターネット。私はタブレットも1台持っていますがこのタブレット、メーラーを含め、何もダウンロードしていません。つまり入手した時から全くアプリをダウンロードしていません。ネットをするのに怪し気なところに行くときはこのタブレットを使っています。私を探りようがないからです。同様にかつて使っていたiPhoneをディフォルトに戻してSIMが入っていない状態のものでも大丈夫でしょう。
今起こりつつある世界での不正アクセスの展開ぶりを見ると一種の戦争だな、と思うのです。しかも攻撃する側も守る側もどんどん高度で巧妙になっていて、もはや一般人では何が何だかわからない状態ですが、素人考えでは当面は鼬ごっこが続くのだろうと察しています。仮にそうであるならば自己防衛手段としてはなるべく個人情報の開示を限定させるしかないと思うのです。
カナダの銀行のインターネットバンキングはどんどんセキュリティが強化されています。ネットバンクに入るのにID、パスワードを入れると自分のスマホに反応が来るのでそこで顔認証をして入れる仕組みです。かつてはスマホに届く番号を入力していましたが、それは無くなり、より強化されています。故に口座にリンクしているスマホがないとどうにもならないとも言えます。一部の銀行では窓口送金の際に「あなたのスマホに信号を送ったから見せて」と言われます。つまり銀行に行くにもスマホは必携なのです。
その点で日本の金融機関のシステムは遅れているし、使いにくいと思います。私が見る限り北米のセキュリティ基準より2周ぐらい遅れていると思います。故にハッカーに狙われやすいとも言えますが、日本全体がそこまで世界水準を意識してこなかったツケが廻ってきているようにも感じます。
増える不正アクセスや企業のライアビリティを考えると企業側も簡単にポイ活マーケティングとはならなくなるかもしれません。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年10月28日の記事より転載させていただきました。







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