過去のしがらみに囚われず日本を変革して欲しいと願い民主党に投票した多くの国民が、現政権に失望している。旧態依然とした仕組みを変えられず、世界の中で勝てない日本の企業にも、多くの国民が落胆している。しかし筆者はそういう国民の態度こそが閉塞感の原因ではないかと考えている。国が何かをしてくれる、会社が何かをしてくれるという期待は持つべきではない。
我々には幸いにも移住の自由がある。もし日本がそこまでダメだと思ったら迷わず他国に移住するべきだ。職業選択の自由もあるし、誰だって会社を作って起業することもできる。旧態依然とした大企業の非効率性を批判するなら、自ら起業したり、ベンチャー企業や外資系企業に転職して、そういった大企業を市場の中の競争で淘汰していけばいいだけの話だ。本当にそんなに日本の大企業が非効率でダメならば、新規参入者にとっては大きなチャンスになるだろう。そして自らが成功して、日本に新しい価値観を示せばいい。
国に成長戦略を期待するなんて全くもってどうかしている考えだ。経済を成長させるのは民間企業であり、そこで働く我々だからだ。国はこういった民間の企業活動にはなるべく介入するべきではない。我々が国に期待するべきことはとにかく邪魔をしてくれるなということだ。そのために既得権益層が張り巡らせたアンフェアな規制を取り除くように要求する。アンフェアな税制を元に戻すように要求する。間違っても、国が何か新しい産業を起こしてくれるなんて期待してはいけない。
しかし、エスタブリッシュメントにチャレンジして、いよいよ本当にアタッカーが勝ちそうになると、そういった旧勢力はおかしな政治力を使って抵抗するかもしれない。アンフェアに新規参入者をたたき落とそうとしたり、負けたら負けたで政府の補助金にたかるかもしれない。こういう不正が横行しても日本のマスコミは全く役に立たない。なぜならばマスコミはそういったエスタブリッシュメントから広告費を貰っているし、規制を通して政府に依存しているからだ。筆者はそういう時こそネット・メディアの出番だと思っている。ネット・メディアが大企業や政府の不正を報道しないといけない。
今の若者は日本の大企業に勤めても、若いうちは年功賃金で安い給料を受け取り、年を取ったときはそういった仕組みが破綻しているだろう。だったら会社を金を貰えるビジネス・スクール、自分のクライアントをただで紹介してくれる仲介者だと割りきって、20代の内に自分の力をじっくりと蓄えて、期を見計らって優秀な同僚と一緒にスピンアウトしてしまえばいい。
筆者が国に求めるのはふたつだけだ。移住の自由と、職業選択の自由を保証すること。
コメント
株式にたずさわる人間の何割かを退職させるとかいう銀行の方針というのは果たして自分の人生設計にどのような災難が降り掛かろうと腕一本でいけるのかという実力主義?
単に国も会社もなくNPO零細とかで細々と暮らすとかいう清貧ぶりかと逆に疑いもすれ
世界を飛び回る一流大卒エリートとは労働人口の何割なんでしょかと聞きたい
JFKの大統領就任演説を思い出しました。まあ、ここに書いている通り、今は大企業もだらしないからけっこう戦える土俵あるよ。
筆者の意見にほとんど賛同出来ない私ですが、国や会社に期待するなは納得です。
ですから、銀行業界も国に頼らないで欲しいものですね。普通の企業なら倒産するところが、国から資金援助や金利操作などで助けて貰える銀行や銀行員がうらやましい。
また、日本が嫌なら外国へ行けですか?
外国は日本の様な甘ちゃんと違いますからね。
外国で失敗したからと言って平気で日本に帰って来るような事は、日本大好きな私は許しませんよ。
この考えというのは、ほとんど同意できます。
ただ、この内容の中で抜けている点が思い当たるんです。「ぬるま湯で生きてきてしまった人は、そんな熱い湯では働けない・生きていけない」とツッコミが入ってしまうということです。
国が何をするべきか?
私が思うのは、「外交・国防など、国じゃないと出来ないことだけやる。仕事が出来なくても生きられるようにする。」
「働かなくても生きられる」という前提であれば、この考えで何の問題もないと思います。
「国に頼らない、会社に頼らない」
ユダヤ人の生き方そのものですね。よく富裕層におけるユダヤ系の割合が人口におけるユダヤ系の割合より遥かに高いことを引き合いに出してユダヤ陰謀論などが囁かれたりしますが、ユダヤ系が優秀なのは上記のような国や地域共同体に依存しない生き方を自らに課しているからではないかと思います。
現在の日本、および世界各国の経済問題は
全て通貨発行を国家が独占していることによるものである。
国や高齢者に搾取されたくなければ若い世代だけで通用する通貨を発行し、
新しい経済圏を国内に作ることは可能である。
当然、新しい通貨を作っても新しい通貨圏の生産性が低ければ円天のように消えてしまうが、
日本円も将来は公共部門の生産性の低さから消えてしまう運命にある。
地域通貨として一つの国の中に複数の通貨を作っても良いし、
業種ごとに新しい通貨を作っても良い。
そして通貨ごとに財政政策、金融政策、再配分政策を決めればいい。
国内に複数の通貨が流通することによって初めて効率的な経済圏に最適化することが可能になる。
簡単なことだ。
民間通貨発行を法律で認めて、日本円に頼らない生き方をすればいい。
自分の外側のシステムに頼らない生き方を経験したことがないうちは、藤沢さんのこのメッセージは、非常に厳しくそして、まったく実現性のないもののように伝わり、ときには反感、もしくは勘違い(日本以外の何かであったり、政府の仕組みなどのやりかたといった別の外部システムへの依存・・・単なる依存先の交換)を生んでいるような気がします。
藤沢さんのように、’自分の意思で行動する’という考え方以外に、私はもちろん、各人におかれましても未来は無いと思います。
論旨に異論はありませんが、必要なのは「国(会社)に何を期待してもよいのか」換言すると「国(会社)は国民(社員)に何を保障すべきか」という議論であり、このコンセンサスが定まっていないところが政治、経済の混乱に結びついているのではないでしょうか。夜警国家に立ち戻るにしても、夜警がどんな仕事をするのか、するべきかという議論は必要だと思います。
エスタブリッシュメントとか、よく分からない言葉はありますけども、皆、国や会社に頼りすぎだ!という考え方は同感です。
まぁ、メディアがそういう弱い言葉ばっかり吐く一般人(とも限りませんが)だけ狙って流しすぎているという側面はあると思いますが、それによって実際に洗脳されている人間がなんと多いことか。なんて弱いのか。日本人は
国や会社に不満があるなら、移住するなり起業するなりすればいい、失敗したら、そこで終了するかもしれないし、そこから何か始まるかもしれない。
自分の人生だけで考えれば、最悪死ぬだけだろう。別にどうってこた無いだろう、不満だらけで生きていくよりは。
色々と小難しいことを書いているけども、要するに、この藤沢さんの言いたいことは「愚痴ばっかいって、甘ったれてんじゃねぇよ!バカヤロウ!」という事でしょ?物凄く同意します。