財政危機?

2011年02月02日 21:46

財政危機についての議論ということだが、どこが危機?というのが私の意見だ。

日本政府の財政は、危機ではなくすでに実質破綻している。今後数年で破綻確実ならだ、それは実質破綻と言っていいだろう。


実質破綻の理由は、シンプル。マクロ的には、政府の負債が合計1000兆円に届こうとしている。いくら金融資産が国内に豊富だと言っても無限ではないから、いつかは破綻する。だから、黒字を出して借金を減らすと言う場面がない限り、破綻は免れない。

一方、黒字を出して、借金を減らすことができるかというと、これは可能性は限りなくゼロに近いだろう。なぜなら、昭和40年に国債を発行して以来、あのバブル期であっても、借金を減らしたことがない国であり、そういう政府なのだ。

あのバブル期ですら借金を減らせなかったのだから、今後も二度と借金は減らせないだろう。借金を減らすためには経済成長というが、経済成長による税収増加による借金返済は絶望的だ。

となると、インフレを起こして、実質的に借金を減らそうということになるだろうが、リフレ政策は、財政破綻への最短距離だ。

財政当局にとって一番恐ろしいのは、実はインフレだ。デフレではない。

インフレとは、名目金利が上がることであり、それはとりわけリフレ政策のときは極端に名目金利が上がる恐れがある。なぜなら、インフレをマネー供給で起こせば、それは当然、マネー市場のインフレ、つまり、資産インフレとなるから、名目金利は急騰する。

となると、発行金利が上昇し、財政当局は一気に追い込まれる。ギリシャと同じだ。

だから、リフレは一番採ってはいけない政策なのだ。

さて、となると、財政破綻は必至だ。だから、ここで財政危機かどうかを議論することは無意味だし、危機を防ぐ方策を考えることも無意味だ。防ぐ気のない政府と国民では、何を考えても無駄である。

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