民放の広告収入を減らさずに夏の電力ピーク時にテレビ放送を休止する方法

2012年05月02日 11:59

4月30日にtwitterで以下の記事がトレンドになりました。

夏の節電で「テレビ休止」論 放送界の反応は冷ややか

原発停止による電力不足対策のため、夏の電力ピークの時間帯に全てのテレビ局がテレビ放送を休止してはどうかという提案です。この記事がネットでウケているのはおそらくマスコミアレルギーをお持ちの方(笑)がネット上にはたくさんいらっしゃるからでしょう。(私もその内の一人ですが)

NHKはともかく民放にとっては放送休止すると広告収入が減るという問題があります。そこで民放の広告収入を減らすことなく夏の電力ピーク時にテレビ放送を休止する方法を述べたいと思います。


その方法とは「1週間のCM総量は総放送時間の18%以内」という民放連の放送基準を夏の間だけ特例扱いして、18%以上のCMを放送するということです(実際にCMが各局でどの程度の放送時間で運用されているのかわかりませんが、放送休止による広告収入の減少分を他の時間帯でカバーする場合に18%の上限を超える場合の話)。これは民放連が自主的に決めているだけの規則なので法律の改正なども必要ありません。

まず過去の電力需要のデータから放送休止する時間帯を決めます(例えば平日の13時~16時の3時間)。その時間帯でCMを放送出来ないことによる広告収入の減少分をカバーできるだけ休止時間以外でCMの放送時間を少し増やせばいいわけです。過去の視聴率や広告収入のデータで十分計算できるでしょう。

時間帯による視聴率の違い、CMの種類の違い(タイムとスポット)、キー局と地方局の違いとかの事情はネグってざっくり考えると

本来の一週間の放送時間 
毎日 5時~2時 21時間×7日=147時間

放送休止した場合の一週間の放送時間 
平日 5時~13時、16時~2時 18時間
土日(祝日も入るが計算上ネグる) 5時~2時 21時間
18時間×5日+21時間×2日=132時間

147時間/132時間≒1.11倍
18%×1.11倍≒20%

つまり一つ一つのCMの時間をわずか1.11倍、CMの総量規制を20%以内にすれば広告収入は元通りというわけです。番組中の一回のCMの時間が平均90秒とするとそれが平均100秒になるだけです。一回のCMの時間を固定してCMの回数を増やしても良いでしょう。この程度ならば告知しないでCMの時間を延長したら多くの視聴者は気づかないレベルではないでしょうか。

電力不足対策のための節電という公共的な目的のために昼の時間帯テレビが見れない事とCMの時間が少し長くなるだけで文句を言う視聴者がどれだけいるでしょか?

民放にとって上記のような案はむしろ焼け太りのチャンスになりえます。どさくさに紛れて本来放送休止による広告収入の減少分より少し多めにCMの放送時間を設定すれば、放送休止によって広告収入を増やすことが出来てしまいます。

というわけで民放に不利益を強いることなく夏のピーク時に放送を休止することは十分可能であるということです。

私は原発は即時に再稼働すべきだと思っています。しかし現実問題として夏までの再稼働はとても難しそうです。放送休止は夏までにどうしても再稼働できない場合における節電対策の一つの案です。もし放送を休止することによって原発再稼働が必要なくなるくらい節電できるとしても、だから原発再稼働は必要ないなどと言うつもりは全くありません。原発を停止しても事故のリスクが減るわけでもないですし、兆円単位の燃料費が余計にかかるわけですから。

PS.上記の案よりも電力安定化のためにテレビ局ができる最善の策は原発再稼働できない場合のリスクと不利益を訴えて、原発再稼働せよとの論陣を張ることだと思いますが。

平成の龍馬(多田光宏)
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