各政党を採点する

山田 肇

新党大地 95点、日本未来の党 80点、日本維新の会 80点、民主党 75点、公明党 70点、自由民主党 65点、みんなの党 65点、社民党 65点、国民新党 35点、共産党 35点

ウェブサイトの閲覧に、今や、多くの人がスマートフォンを利用する。パソコン利用でも高齢者は文字サイズが変更できないと困るかもしれないし、視覚障害者は音声読み上げできないと情報が入手できない。多様な利用者・多様な利用場面を想定して、ウェブが満たすべき技術基準を定めたのが、JIS X8341-3(ウェブコンテンツのアクセシビリティに関するJIS規格)である。NTTデータはX8341-3をどの程度満たしているかを診断するツールHARELを提供しており、このHARELを用いて各政党のトップページ(12月3日午前11時ごろに取得)を診断した結果が、上の表である。

急ごしらえにもかかわらず、第三極の点数は相対的に高いのは、世論の風を味方にしようとしているからかもしれない。一方、「国民が主人公」を訴える共産党は、圧倒的に点数が低く、その訴えは国民に通じそうにない。大政党の中では、自由民主党はウェブサイトの改善が必要である。アクセシビリティという切り口で採点すると、政党の姿勢について色々と考えさせられる。

山田肇 -東洋大学経済学部-