カジノは日本人に必要か

アゴラ編集部

維新の会が国会へ「カジノ整備推進法案」を提出するようです。韓国やマカオ、フィリピンなど、カジノという賭場を開いてる国は周辺に多いわけで、どうも日本人が海外で落とす金がもったいない、という話らしい。この「はちま起稿」は、海外で使われる金が何兆円もあるんなら国内で使わせたほうがいい、と肯定的に書いています。筆者はモナコやマカオ、ソウルなど、あちこちのカジノに行ったことがあるんだが、当然かなりの金がないと遊べません。どんな賭け事も同じで「貧乏人は負ける」と相場が決まってます。ただ、オーストラリアのタウンズビルのカジノへ行ったとき、地元の雇用に貢献してなくもない、という話も耳にしました。
200903_鷹取山ゴールド金塊


表題のブログでは、パチンコ屋がどうやって「換金」してるのか、その苦労がこの法案で様変わりするだろう、と影響の大きさを分析。金がなきゃ生きていけませんが、しかし金のために生きてるわけじゃない人もたくさんいます。公営にするとは言え、いったいどこのどいつが入札でカジノ運営の利権を握るんでしょうか。競馬は農水省の利権だし、パチンコ屋は警察利権と言われています。韓国では禁止されたパチンコ屋がはびこる国、日本。韓国内のカジノに韓国国民はほとんど入れません。外国人向けです。マカオのカジノでは日本人女性をはべらせた中国人の富裕層がのさばり、街が荒れ果てているらしい。カジノを使ったマネーロンダリングの危険性もある。政治家がカジノに躍起になるのは、いったいどういう理由からなんでしょう。大いに疑問です。
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「維新の会」が“カジノ法案”を今国会で提出! 「地域振興や雇用の創出のため必要」


MicrosoftのWorldWide TelescopeはNASAのデータによる全宇宙の地図
Tech Crunch 日本版
宇宙を探る、といえば日本がリーダーシップをとって南米のチリ高地に作った「アルマ望遠鏡」が話題です。この宇宙がどんどん広がっているのが本当だとすれば、宇宙の果てもどんどん遠ざかっている。人類はそこへ追いつけるのか、というわけです。この記事によると「宇宙地図」というものがあり、アルマ望遠鏡のデータなども利用されてるんでしょう。

Massive data leak exposes offshore financial secrets
CBC NEWS
オフショアって言葉をよく耳にします。米国の戦略も自国から遙か遠いオフショアで防衛する、というもの。太平洋戦争も同じ戦略で行われました。ここでのオフショアは、海の向こうのタックスヘイブンのことです。世界中の富裕層が、どう資金還流をさせ、税金逃れをしているのか、について書いています。どうもカナダ、というのがキーワードのようです。

IPHONE SAID TO BE TOO PRICEY FOR EUROPEANS
BGR
アップル製品ってのは昔からお高いです。80年代にMacはあったんだが、百万円に近い高額で車かMacかどっちを買おうか迷ったもんです。その伝統は今でも続いていて、タブレット型端末の価格競争で負けそうになっている。日本人のようなiPhone好きはともかく、これは、アップルの値段はすでに世界標準からズレてる、と書いている記事です。だから廉価版iPhoneのウワサが絶えません。

最新の自転車専用ナビ「ポタナビ(potter navi)」は駐輪場の検索ができる!
clicccar
最近ではGPS機器が発達し、登山用品店なんかでも簡易なGPS装置を安く手に入れることができるようになってます。自転車乗りが増えている日本で便利そうな新製品を紹介したこの記事によると、都内の駐輪場の位置情報も出てくるらしい。こういうの前を照らすライトと合体型ってないんでしょうか。

SF作品で描かれた技術で現実となった15のこと
GIGAZINE
SFってのは小説でも映画でも人間の願望や夢、その願望を反語的に描いたものばかりです。さらに、フィクションなんだから、何か「魔法の杖」がないと物語が先へ進まない、といった事情がある。宇宙を舞台にした作品に説得力を持たせるためには、金魚鉢みたいな宇宙船じゃ読者や観客が納得しないでしょう。ここで紹介されてる記事では、宇宙船やロボットなど、SF作品に出てきた技術について書いています。

2013年の企業の IT 支出は4.1%増加─Gartner 調査
インターネットコム
プリンターも含めたPCやタブレット型端末など、IT機器やサービスへ企業が支出する額が増えている、という記事です。米国の経済が上向きなのが大きいらしい。IT業界はこの数年で劇的にその地図を塗り替えるだろう、と書いています。PCはすでに絶滅へ向かっているようです。

アベノミクスが僕のお腹に怨嗟の種を植えたよ
常夏島日記
この国はずっと「一億総なんとか」で「みんな平等」を目指してやってきたんだが、もうアップアップで無理なんでしょうね。バブル後の20年で、頭がいいとか努力家だとか父祖の代からの資産家といったごく一部のマイノリティ「人種」と大多数の「ドキュン」軍団に分けられてしまってます。端的に言えば、これはブランド学歴の差でしかなく、その意味でこの格差社会は既得権を持ってきた層が意図的に作っているわけです。このブログでは、一流大企業に勤める高給取りのサラリーマンと、ちょっとしたことで「落ちこぼれた」人間との間に歴然とできた「差」について書いている。しかし、こんなのはずっと前からあったことで、別に今になってアベノミクスを目の敵にするこたないじゃないか、と思います。

米国の電子書籍が激しい価格競争に、値下げが続いた後に反発も
メディア・パブ
すでに「客寄せ」作戦でロハ同然もしくはタダでネット上の店舗へ誘導する戦術が日本でも行われ始めています。これは、米国の電子書籍の価格は昨年2012年夏から秋から冬のセールスシーズンで一気に下落した、と書いている記事です。ランダムハウスとペンギングループが合併、といっても言語は最後の参入障壁、と言われるように日本の出版界では対岸の火事。各企業が英語化を進めているのは、この壁を撤廃しようというグローバルな動きの一環です。

海水浴場の音楽放送禁止「やむをえない」79%も客減る懸念も
瞬刊!リサーチNEWS
夏になると出てくる「海の家」というのも一種の「利権」です。あれは誰でもやたらに出店できるもんじゃないんだが、地元の民宿や漁師が利権を握って離しません。江の島や逗子なんかの人気の浜辺では、その権利を企業に売ってたりします。そんな夏の海の家が「クラブ化」し、大音量で音楽を流して近所迷惑だ、というのが問題になってるらしい。確かに最近の夏の海辺は大変な騒ぎです。あちこちで発展場ができ、刺青小僧や日サロギャルが入り乱れて風紀も荒れている。なので、規制される前に海水浴組合が「自主規制」しよう、という話です。しかし、近隣が問題にしてるのは音楽じゃない。自主規制しても地元や警察の動きを封じるのは難しいだろうな、と思います。


アゴラ編集部:石田 雅彦