お買い物を楽しんでますか?

2013年12月03日 22:17

こないだ用事があって家電量販店へ行きました。何げなく店内放送を聞いていたら「お買い物を存分にお楽しみください」的なことを連呼していました。この「買い物を楽しむ」というフレーズ、どこかで聞いた覚えがある、と思ったら楽天サイトのコピー。キャンペーン終了の最後なんかに「引き続き、お買い物をお楽しみください」といったフレーズがよく書かれています。


なんのことはない「買い物を楽しむ」というフレーズなんだが、どうも引っかかってしまいます。世代的なもんなんでしょうかね。「買い物を楽しむ」という感覚がしっくりこない。そもそも個人的に店へ足を運んで何かを買う、という行為を「楽しい」なんて感じたことはほとんどありません。これが食事なら「楽しむ」という感覚はわかります。

しかし、買い物って五感で「楽しむ」ものじゃありません。買い物をして快楽を感じるのは人間だけでしょう。人間には溜め込んだものを一気に使ってしまいたい衝動があるようで、「ケとハレ」の「ハレ」の舞台でパァっと「蕩尽」したりします。古い話で恐縮なんだが、テレビ番組『がっちり買いまショウ』で漫才コンビ夢路いとし喜味こいしが「10万円、7万円、5万円、運命の分かれ道!」と煽ったのも「買い物」が「非日常」の行為だったからでショウ。

かつて「貯蓄は美徳」というスローガンが、いつしか「消費は美徳」になっていきました。所得倍増計画あたり高度成長期あたりでしょうか。「もったいない」という言葉も死語になった。核の時代になって戦争で「パァっ」と使えなくなったというのもあるかもしれない。歴史の教科書で大正期の成金が玄関の暗がりで札を燃やして明かりにする、という描写があったように、昭和から平成のバブル時代にはムダ使いが奨励されたり、既存の価値がダダ下がりになったりしました。

その後、あちこちでバブル経済が弾け、金融工学が行き詰まり、グローバル化でカネの流れが変わり、先進国の消費が減退するようになりました。庶民の間でデフレ化が進み、賃金が上がらないので相対的にエンゲル係数だけが上がり、買い物はじっくり選んで結局、買わない、といったことがあちこちで起きています。実物はリアル商店で熟慮し、自宅へ帰ってからネットで格安品を探して買ったりする。家電量販店が「買い物を楽しんでください」と煽るのに、実態は全くともなっていません。

誰だって必要ないものなど買わないでしょうし、不景気で将来設計に不安がある以上、財布の紐が固くなるのは当然でしょう。さらに来年から消費税も上がります。一過性の駆け込み需要で景気が良くなるとも思えません。こんなご時世で「買い物を楽しもう」と言われてもオッサン世代に限らず、違和感を抱くんじゃないでしょうか。ようするに「頭が悪い」フレーズということにつきる。同じ煽るなら使い古された慣用惹句じゃなく、もっとヒネリを効かせたコピーにしろよ、と思う。たとえば「お買い物は当店とお客さまとの勝負です」とか「いかに安く買っていただくかチャレンジです」とか。最初に戻るんだが、そもそも「買い物」って、そんなに「楽しい」ものなんでしょうかね。

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楽天市場のタイムセールで一瞬で売り切れる特価品は本当に買えるのかを検証してみた結果・・・


China’s Chang’e-3 rocket launch is one of the sexiest you’ll ever see
io9
宇宙開発に積極的に乗り出している中国なんだが、今は月面探査に躍起です。先日、「Jade Rabbit」と呼ばれる月面用の6輪車を発表したり、予定が少し遅れたものの12月2日には月面探査ロケット「嫦娥3号」を打ち上げたりしている。この「嫦娥3号」は、月面へ探索車を送り込み、リモート操作で月面の資源調査などをするらしい。さて、17日に予定されている月面への軟着陸が成功するか、要注目。これが成功すれば、次は人を月へ送り込むんでしょう。

犯罪に走るプロ野球選手 苦しすぎる「セカンドキャリア」の実態
キャリコネ
活躍したスポーツ選手が、現役を退いてから凋落する、というのはよくありがちな話です。まぶしいスポットライトを浴びていた、という意味では人気芸能人も同じ。この記事では、プロ野球選手のリタイア後の生活について書いている。野球少年は数知れず、しかしプロの世界へ入れる選手はごくわずか。それでもプロじゃなくなれば「タダの人以下」というわけなんだが、最近では学生野球の指導者への道も少しずつ開かれているらしい。ずっと二軍でリタイアしてしまうような選手層の裾野がなければ、マー君らの出現もない。彼らの「第二の人生」うまくいって欲しいものです。

ちょっと面白いミュージッククリップ
人力でGO
フランスに関する歌です。なかなか歌詞が遊んでるんだが、けっこう苦し紛れっぽい感じがするのはどうしてでしょう。でも、映像はいい感じ。しかし、こうして聞くと日本語になってしまったフランス語由来の言葉ってたくさんあるもんですな。二曲目も興味深い。ガリレオ・ガリレイの「振り子の等時性」の歌。ブランコなんかの振幅は、それがどんなに大きくなっても小さくなっても、ブランコが揺れる周期に変化は出ない、という。なにやら理系っぽいです。

Sweden joins race for self-driving cars
PHYS.ORG
ボルボはスウェーデンを代表する自動車メーカーだったんだが、今は中国、浙江吉利控股集団(Zheijiang Geely Group Holding Co.Ltd. 吉利汽車の親会社)傘下に入っています。これは、その浙江吉利控股集団がボルボとしてスウェーデンの2017年「自動運転レース」に参加することを発表した、という記事です。渋滞の道路を含んだ決められた通勤経路50キロを最高時速70キロで走る性能を競うというもの。一方、日本の自動車メーカーは、自動運転技術を2020年までに販売開始する、と発表しているらしい。そんな自動運転の競合にボルボも参戦、という話です。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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