トラブルに遭遇したら「自分ならどうするか」を考える習慣をつける --- 内藤 忍

2014年11月25日 15:33

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白金にあるフレンチレストランに行きました。以前あったミシュラン三ツ星の跡地に出店し、開店2か月という世界最速でミシュランの星を取った勢いのあるお店。しかし、予約したその日、お店に行くと、別のグループが貸切にしており、私の予約は認識されていませんでした。


予約の日にちを間違えたのかと思い、メールで確認すると時間も場所も間違っていません。理由はわかりませんが、お店側が誤ってダブルブッキングしてしまったようです。その日は貸切で店内は満席。「今日は、別の店にいかないとダメだな」と腹をくくりました。

このようなトラブルに遭遇すると、私がいつも考えるのは「もし、自分がお店の予約担当責任者だったら、どうやって対応するか」という思考訓練です。トラブルを「自分事」として捉えて、それにどうやって対応するかを真剣に考えることで、将来自分事になった時のためのトレーニングをするのです。

今回の場合のように、もしダブルブッキングして、席がまったく空いていない場合どうするのか。これがクリスマスやバレンタインデーのような特別な日なら、大変なクレームになるはずです。待っている間、私なりに、シナリオを考え、お店の人の対応を予想してみました。

20分ほど入口で待っていると、何と席が用意できるというではありませんか。お店のイベント用の控室だったと思われる個室に、急遽テーブルを作って対応したようです。何とも迅速な対応に感心しました。さらに、混乱のお詫びとして、シャンパーニュのサービスまでしていただき、素晴らしい料理を堪能することができました。写真は、フォワグラに柿とほおずきを合わせた秋の料理。これに限らず、全ての料理のセンスが卓越していました。

仕事でもプライベートでも、予期しないたくさんのトラブルに遭遇します。そんな時のために、普段から自分ならどうするかと考える習慣をつけるのは有意義です。

例えば、子ども向け教育会社で大量の情報漏えいがあれば、自分が情報管理責任者だったらどうするか考えてみる。大手外食チェーンで輸入食品のずさんな管理が明らかになったら、自分が輸入責任者だったらどうするか考えてみる。メディアにブラック企業のらく印を押され、アルバイトの応募が無くなってしまったら、自分が人事担当者ならどうするかを考えてみる・・・。

一般に報道されるニュースでも、他人の不幸と考えるのではなく、自分にも将来起こりうるリスクと捉えることで、世の中の見方は随分変わります。「自分事」と考える習慣は、自分の未来を守ってくれる日々のトレーニングになるのです。

白金のお店は、トラブルを見事に解決しただけではなく、大きな満足感を与えることに成功しました。今週のメールマガジンの「グルメ設計塾」で、この素晴らしいレストランをご紹介しようと思います。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年11月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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