なるほど、こういうこともあるんだな、と思うような現象が起きている。
自民党という大きな枠組みからは外れないが、都議会における如何にも古参の議員が幅を利かしていて締め付けがきつそうな、不自由な都議会自民党という会派からは抜けて自分たちの新しい会派を作る、という動きが始まったようだ。
小池都知事との間に冷たい戦争を展開することも厭わない素振りの先輩たちとは一線を画す、という意思表示なんだろう。
都議会議員の方々の切磋琢磨を期待している私からすれば、おう、それもいいじゃないか、ということになる。
小池さんにとっていいと言うよりも、まずはご本人たちにとっていい。
一部の幹部の顔色を見ながら、言いたいことも言えないで面従腹背的な生活を続けているよりは遥かにいい。
自分たちの会派を持てば、自分の思い通りの行動が出来、それなりの発信も出来るようになる。
一人で飛び出すのは寄ってたかって周りから叩かれて途中で挫けてしまうようなこともあるだろうが、三人がまとまれば立派な独立の会派である。
多分、それぞれの都議会議員の支持者の方々も快く認めてくれるはずだ。
この後に続く人が現れると、さすがの都議会自民党も櫛の歯が抜けるように弱体化する。
自民党は相変わらず強そうだが、都議会の自民党はどうもそれほど強くなさそうである。
何だか小池さんの足を引っ張ることだけに力を入れているような印象があり、小池都政にどのように貢献しようとするのか、どんな政策を推進していこうとするのか、等が見えてこない。
都議会自民党の中にも私が大事に思っている若い仲間がいる。
都議会のドンの系列にはいないはずだが、組織に極めて忠実な人のようで、小池さんとはなお距離感があるようだ。
なんとかみんなで小池都政を盛り上げてもらいたいものだと思っているが、まだどうなるか分からない。
まあ、否が応でも来年2月の都議会では旗幟を鮮明にする必要がある。
くれぐれも間違った選択をされませんように。
今は、そう願っているところである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年12月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。