禁煙すると日本だけ飲食店がつぶれるのか?

喫煙 写真AC

写真ACより(編集部)

飲食店など禁煙 受動喫煙防止の法案の通常国会提出目指す 塩崎厚労相(NHKニュース)

塩崎厚生労働大臣は記者会見で、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙の防止策を強化す
るため、飲食店などの建物内を原則禁煙とし、違反した場合は罰金を科すことなどを盛り
込んだ法案を、来週召集される通常国会に提出することを目指す考えを示しました。

昨年編集者に連れられていった四谷の焼き鳥屋さんが大正解でした。
コース中心で少々お高いのですが、毎月行っております。
味も去ることながら、全面禁煙だからです。

近年、焼鳥に行きたかったのですが、地元も含めて大抵焼き鳥屋は美味しくても煙草の煙もモウモウというのが通り相場です。で、タバコの煙を吸ってまで焼き鳥を食べようとは思わなかったので、焼き鳥屋に入ることがありませんでした。よくスターバックスを利用するのも、禁煙というところが大きいです。

無論、喫煙可の店に入らないわけではないのですが、やはり煙が気になります。
できれば前面喫煙の店に入りたい。馴染みの割烹も喫煙OKなので、個室しか使いません。

別にタバコを吸うなとはいいませんが、それは吸う人が自己完結していればの話です。
つまりは他人に迷惑をかけないならば、ということです。

特に喘息などの発作を持っている人たちは、タバコの煙によって発作が起これば極めて苦しい、或いは死ぬような思いをすることもあります。たかがタバコでは済まないのです。
昔のGFが喘息もちだったので、できるだけ喫煙可の店には入らないようにしていました。

喫煙可の中には愛煙の権利を奪うなと、居丈高に飲食店での喫煙を望む人もいますが、それは他人に迷惑をかけていることを意識していないからでしょう。他のお客だけではなく、従業員も煙草の害を蒙ります。

そして、店舗の方も完全喫煙にすれば客が減るといいますが、本当でしょうか。
全店禁煙にすればイコールコンディションです。

しかも我々日本人と比べて、遥かに堪え性がない、フランス人やイタリア人ですらできていることがなんでできないのでしょうか。

先進国は勿論、途上国含めて我が国はタバコに極めて寛大な国です。未だにタバコの値段も極めて安い、英国あたりでは一箱千円を超えております。

オリンピックなんぞやめれば良いと思っているぼくですが、それでもやるならば、せめてそれに合わせて完全禁煙ぐらい実施しましょうや。他所の国はやっているわけですから、それがいやならばオリンピックを辞退しましょう。
このまま喫煙問題を放置してオリンピックやれば恥をかきますよ。

2兆円も3兆円も使って日本の評判を落とすためのネガティブキャンペーンを自ら行う必要はないでしょう。
だったらオリンピックやめましょうや。

仮に飲食店でどうしても喫煙を許可するのであれば、例えば法人税を1.5倍にするとかすればどうでしょうか。
それでも儲かればどうぞと。「禁煙難民」が押し寄せるからもうかるのではないでしょうか。
合わせてタバコの値段も大幅に値上げするべきです。

とりあえず、タバコで死のうが病気になろうが本人の勝手ですが(健保の負担を増やしていますが。それは飲酒や砂糖の摂取も同じという主張もあるでしょう)、他人様の健康を害することは正当化できません。
また寝タバコなどによる火災の要因でもあります。

飲食店や公共の場を喫煙にすることは大多数の国民にとって利益があると思います。
また家庭内での喫煙も家族に対する暴力のようなものですから、やめるべきだと思います。

 

Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。

自衛隊、オスプレイの空中給油能力を活用? その1


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2017年1月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。