地方鉄道の魅力化「大きな電車で、大きな本」

2017年05月21日 06:00

千葉県のいすみ鉄道(写真ACより)のように再生して注目された事例もあるが、地方鉄道の多くは経営課題が山積みだ(編集部)

距離有料電車の乗客をいかに増やすか。

地方の鉄道の収益を高める大きな柱です。(逆に言えば、新幹線から分離した並行在来線は、長距離有料電車を持ちにくいので、その分どうしても経営が難しくなります。)

高速道路網の充実やモータリゼーションの進展などにより、国内旅客輸送における鉄道のシェアは最盛期の90%以上から約30%まで下がりましたが、通学する高校生や、自動車の運転が難しい高齢者などにとっては、今なお欠かせない移動手段です。

一方で、高校生や高齢者などの利用だけでは、特に地方では、採算がとりにくいのも実情です。

だからこそ、長距離有料電車(特急・指定席など)の充実が求められています。

その一環として、多くの会社が観光電車に力を入れていますが、ビジネスマンなどは割高な観光電車を常に利用できるわけではありません。いつもの特急電車が、魅力的になることも重要です。

鉄道と、他の公共交通(特にバス)を比べたときの魅力は、
●分かりやすい
●渋滞がない
●景色を楽しめる
などさまざまなものがありますが、

■大きい(スペースが広い)
というのも大事な要素です。

■大きい(スペースが広い)という特性を生かし、写真や画像が綺麗な「旅の本」や「家庭画報」などの大きな雑誌を、乗客が車内で自由に読めるよう並べてもいいのではないでしょうか。

これらの大きな雑誌は(大きいがゆえに)なかなか持ち運びもできないし、通常の本と比べて費用もかさむので普段はあまり買えません。

車窓で景色を見ながら、大きな雑誌を自由に読めることは、旅の気分を盛り立て、いつもの電車が魅力的になるのではないでしょうか。

地方の鉄道、特に特急電車では満席になることはまずありません。2席×2列の席を雑誌や本コーナーにしたら、どうでしょうか。

ゴールデンウイークや年末年始などのシーズンは、戻して席を置けばいいわけですから。

もっと知りたい!
唐池恒二さんの『鉄客商売 JR九州大躍進の極意』で改めて感じた「コンセプト」と「ネーミング」の重要性

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<井上貴至のプロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html

<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち
学生・卒業生への熱いメッセージです!
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68581524.html

<井上貴至の提言>
杯型社会に、求められること
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68619160.html


編集部より:この記事は、愛媛県市町振興課長(総務省から出向)、井上貴至氏のブログ 2017年5月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。

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井上 貴至
前鹿児島県長島町副町長

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