テレワークに消極的すぎる日本

2017年06月27日 07:30

ブログサービスWordPressの運営会社Automatticが本社オフィスを閉鎖するというニュースが流れた。同社はリモートワークを徹底的に推進する企業で、サンフランシスコの本社もコワーキングスペースやイベントスペースとしてしか機能していなかった。これを閉鎖して、社員は世界中どこでも好きな場所で働くようになるそうだ。

「平成28年度情報通信白書」にわが国におけるテレワークの実態が掲載されている。わが国でテレワークを導入している企業は16.2%にとどまり、導入予定がある企業と合わせても全体の2割程度である。

そもそもわが国ではテレワークへの関心が低い。同白書によれば、日本の就労者のうちテレワークを「ほとんど聞いたことがない」と回答した人が54.2%と過半数である。テレワークを導入した企業では導入効果があったが8割を超えているが、この程度の認識率では普及が進むはずはない。

しかし明るい情報もある。国土交通省が発表した「平成28年度テレワーク人口実態調査-調査結果の概要-」によれば、在宅型のオーソドックスなテレワークのほかに、在宅以外・短時間・低頻度といった類型が同程度の規模で存在するという。在宅以外を実施する理由は複数回答で「仕事に集中でき、業務効率が高まるから」45.9%、「外出中の空き時間を有効に活用できるから」32.4%、「移動中の時間を無駄にしたくないから」31.9%となっている。

「楽しい働き方」シンポジウムでは、わが国の営業マンは勤務時間の8割を移動に使っているという指摘があった。一方で、街中のカフェでパソコンを広げ仕事をしている人たちが確かに増えている。このような在宅以外・短時間・低頻度といった働き方が受け入れられ移動時間の無駄が減っていけば、わが国でもAutomatticのように本社オフィスを閉鎖する会社が出てくるかもしれない。

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