パソコンの強制切断と歩きスマホ

2017年06月28日 07:00

長時間労働是正のため、寝屋川市が終業の予定時間から10分過ぎると自動的に業務用パソコンの電源をオフにするシステムを導入するそうだ。「働き方改革」の一環としてのトライアルだという。

業務用パソコンのオンオフで労働時間をコントロールするという発想は、場所にとらわれない自由な働き方に比べて遅れた取り組みにしか思えない。寝屋川市で試行する経営企画部などは非定型業務が多いはずだから、パソコンの強制切断よりも自由な働き方が適しているはずだ。しかし、長時間労働に後戻りするのは避けるべきだから、2か月間のトライアルで最大限の成果が出るように期待する。

場所にとらわれない自由な働き方、フリーランスや兼業・副業といった柔軟な労働に対して、長時間労働をもたらすのではないかとの懸念が示される場合がある。しかし、経済産業省の調査によれば、週平均の労働時間はフリーランスが32.4時間、副業が38.1時間、兼業が38.3時間で、農林業従事者を除く全平均38.9時間よりも短い。強制的なパソコンの切断よりも自由な働き方のほうが根本的な解決をもたらす可能性が高い。

寝屋川市の計画について仲間と話しているうちに歩きスマホに話題が移った。

下り階段の途中で突然立ち止まる、満員電車からぐずぐずと降りてくる、といった歩きスマホに伴う行動には安全を脅かす危険がある。歩きたばこを禁止する条例があるが、同じように罰金付きの条例で規制してはどうかという案が出た。スマホには加速度計が備わっているのでこれで観察して歩行と見なされたら操作できないようにすればよいという対案が出た。

強制的に業務用パソコンの電源をオフにするには筋が悪そうだが、世界的にも問題となっている歩きスマホには強制的な手段が求められるのかもしれない。

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