山尾志桜里と倉持麟太郎が会食した恵比寿イタリアンを弾劾せよ

常見 陽平

ニッポン、死ね。

山尾志桜里不倫疑惑問題のショックに震えている。離党という事態となった。朝日新聞などは一面で伝えている。

それはそうと、文春の記事に出てきた、山尾志桜里と倉持麟太郎が会食したという恵比寿のイタリアンとはどこか、気になっている。週刊文春の報道では、店員が二人の会話内容を明かした「同店関係者」なる者が気になっている。二人の会話の内容を文春の記者に明かしているのだ。

文春の取材力、あっぱれと言いたいところだが、これは問題ではないか。客の会話を軽々しく公にするのか。

同店関係者なる人物を満腔の怒りをもって弾劾する。高い金をふんだくって、会話の内容をリークするのか。この段階では、別に普通の会食に見える二人を売り飛ばすのか。このような店では、何の会話もできないではないか。

これは、店とプライバシーの関係とも言えるものだ。いや、今出ているブルータスのバー特集のように、店舗と常連著名人の両方に取材したのなら、いい。だが、たまに見聞きする「うちの店には●●さんがやってきて、いつも油そば大盛を頼み、民主主義の副産物としてのポピュリズムについて語り合ってますよ」なんて言いふらす様子には違和感というか、嫌悪感を抱くのだ。本人が言ってくれというなら別だが。

怒れる学生、労働者、市民諸君。この口軽で軽薄な恵比寿のイタリアンなる店に気をつけろ。まるで、昔の特高のごとく、会話を盗み聞きされるぞ。スパイ店員のいる店に気をつけろ。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年9月8日の記事を転載させていただきました(アイキャッチ画像はイメージです。当該レストランとは無関係です)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。