どこまで「私」を捨てることを求めるか?昭和の政治家像から脱皮を

音喜多 駿

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

秋の防災シーズン・催事シーズンとなり、議員夫婦である我々は交代で子どもを連れ歩いたり、実家に預けて公務に出る予定となっています。

家で事務仕事をする時は、しまじろうが強い味方です。

もはやカブりより。すごい、10ヶ月乙女を虜にするしまじろうすごい…!

そんな中、太田区議会のおぎの区議が、議員の在り方に一石を投じるマンガを上梓していました。

24時間フル稼働型議員が子育て議員を排除する?議会で多様性は実現できるか 
https://seijiyama.jp/article/news/nws20170921.html

おぎの区議、美化されすぎだろ!!って総ツッコミをしてあげると良いと思います。

我々の議員報酬の原資は皆さまの税金ですから、仕事に対して民間の人々よりも厳しい目線が注がれるのは仕方のないことです。

しかしながらそれが、「24時間働けますか?」の世界になってしまうと、女性議員や子育て議員は存在できなくなってしまいますし、実際にそれが強く求められているのが実情と言えます。

なお、私の尊敬する政治家は小泉純一郎氏ですが、息子の進次郎氏が何かのインタビューで

「父はほとんど家に帰ってこなかった。それでも忙しい合間をぬって、キャッチボールをしに短時間だけ帰ってきてくれたのが良い思い出」

というような内容を語った際、それがまさに美談のように受けとめられたことを覚えています。これが人々の求める

「家庭を犠牲にしてでも公のために尽くす!(でも家族のことも心のどこかで気にかけている)」

みたいな姿なんでしょう。

うーん、こりゃ難しい(苦笑)。ある意味、仕事人間にとってはイイトコ取りやんけ!

とはいえ、こうした「昭和の政治家」像から脱皮する、まさに過渡期が今なのではないかと思ってます。


Twitterで大きな共感を呼び起こしているこの書き込み。私も大きくうなづきながらRTしました。

30代と40代に明確な境目があるのかどうかはわかりませんが、このあたりを境に「政治家」に求める像も明確に異なってきているのは肌で感じるところです。

働き盛りの時期をすべて仕事に捧げてきた高度経済成長期世代の方はもちろんのこと、まだまだ政治家に「フルコミット」を求めるので、大きな変化が起こるには時間がかかるかもしれません。

しかしながら、子育てと仕事の「両立が当たり前」の世代の有権者は、ぜひとも新しい価値観で政治家の仕事ぶりを評価し、新しい政治家を議会に送り出していただきたいなと強く願う次第です。

皆さまは、政治家の働き方についてどのようにお考えになりますか?

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年9月23日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。