前原さんにマジ提案:辻元氏らへの「金銭解雇」分党を

2017年09月30日 06:00

希望の党への合流が厳しそうな辻元氏、枝野氏(Wikipediaより)

希望の党と民進党の合流で唯一政治的意義があるとすれば、岩田温さんが指摘するように、“ガラパゴス”リベラルの切り離しだろう。きのう(29日)の小池−前原会談では、合流にあたって、個々の候補者の憲法と安全保障に対する価値観の選別を徹底することを確認したようで、小池氏は定例会見でも「リベラル派排除」を明言した。

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バツの悪い民進党左派、朝日新聞

これに対する民進党内のリベラル派の反応はどうか。真っ先に名前の上がる辻元氏は、28日に党本部を後にする際、追いかけてきた記者たちの取材を振り切って、「私は執行部なので発言はしていません」と言葉を濁したようだ。テレビでもその模様を見たが、明らかにバツが悪そうな感じだ。

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同じく社民党からの移籍組である阿部知子氏はどうか。こちらはなんとなんと希望の党入りを希望しているというから、ずっこけてしまった。政治家というのは地位が危なくなると、そこまで立場を変えられるものなのか(爆笑)小池氏への擦り寄りぶりがひどいし、リベラル派の支持者は怒るべきではないのか。

民進・阿部氏「小池氏と原発ゼロ、ぜひ一緒にやりたい」:朝日新聞デジタル

なお、阿部氏の動向を伝えたのは朝日新聞。アンチ安倍政権のスタンスで、民進党に擁護的だったことは言わずもがなだが、朝日を筆頭とするリベラルメディアは、ともに憲法改正を目指す保守二大政党が現実のものになろうとしていて明らかに焦り始めている。発売中の拙著「朝日新聞がなくなる日 – “反権力ごっこ”とフェイクニュース 」制作時に勃発していたら、間違いなく一連の反応は取り上げただろう。毎日新聞に至ってはデジタル版の記事とはいえ、「リベラル層が危機感を募らせている」とまるで自分たちの方が悲鳴をあげているようだ(笑)。

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“絶望”の人たちを利で諭し、退出を促すのは合理的

おとといの夜、小池氏と前原氏の会談が一時流れた時は、民進党のいつもの決断の鈍さから、合流の動きが不調に終わり、党内の抵抗で暗礁に乗り上げるのではないかと思ったが、杞憂になりそうだ。ただし、突如訪れた時代の転換期についていけない左派政治家たちはいる。党内左派を力づくでパージして余計な揉め事を起こして合流が遅れたり、「元サヤ」におさまっても困る。逆に、選挙前だけは小池氏にすり寄って当選したら手のひら返しで憲法改正反対を叫ぶようなステルス政治をされるのは非常に不健全だ。

日本は一応、言論の自由が保障された民主主義国家。左派の支持層、メディアもいる中で、政治的多様性を認められる。企業経営でいえば、M&Aに伴う大型リストラに相当するケースなので、不採算事業部門は身売り先を探してやったり、一程度の資産を割譲して自活したりできるようにしたほうが、リストラはスムーズに行く。ビジネスでも政治でもこういうときは利で諭すのがいいのだ。

そこで“社長”である前原さんや、“統合先の社長”である小池さん、あるいは裏でシナリオを書いていると噂の“元社長”の小沢さんや、その知恵袋で“解党コンサルタント”の平野貞夫さんらにマジメに提案したい。

民進党を分党する際、150億円ある政治資金のうち50億ほどを、新しい左翼政党の立ち上げ資金として、希望の党から排除されて絶望している人たちに差し上げたらどうだろうか。専門的なスキームのことは知らないので、平野さんあたりに聞きたいところだが、ビジネスでいえば、会社都合で不要になった人材に退出を促す「金銭による整理解雇」という位置付けだ。これなら当面の政治活動に支障は少なくなろう。

新党は枝野代表、辻元幹事長?あるいは“日本のサンダース”を党首に

別に私は、そうした新党のことを「絶望の党」などと揶揄するつもりもない。

新党は社民党と合流する。執行部は、先の代表選で共産党との野党共闘を主張した末に敗れた枝野氏が代表。最高顧問には総理経験者の菅直人氏を据え、代表代行には、社民党元党首の福島瑞穂氏。選挙の顔である幹事長は辻元氏がうってつけではないか。長妻昭氏は政調会長あたりで遇し、小川敏夫氏は引き続き参院会長でいいのではないか。

蓮舫氏は以前「保守」を自称していたが、微妙なのでやはりそっちに合流する方がしっくりくるだろう。そういえば、小西洋之氏は、あれだけ左派炎上芸を繰り広げてきた経緯がありながら、まさかの希望入りを希望していると受け取られるツイートをして、ネット民の失笑を買っている。


枝野さん、新党にぜひ引き取ってやってください。

宇都宮氏ツイッターより

その新党だが、党勢の拡大のためなら場合によっては共産党を組み入れて彼らを真に合法的な(=公安警察の監視対象から卒業という意味で)民主政党に生まれ変わらせるのもよい。各種選挙予測で、野党共闘が成立した場合の得票率の高さは指摘されてきたところで、まとまりさえすれば、団塊世代を中心にした「テレサヨ」(=テレビ報道の影響で左翼志向になった人たち)を中心にそれなりの票を取れるのではないか。

小池氏を「日本版トランプ」とすれば、「日本版サンダース」にあたるカリスマ性のあるリーダーが頭角をあらわす日まで研鑽していればいいだろう。その意味では、都知事選で過去2度、2位だった宇都宮健児氏を招くのも一つの選択肢だ。宇都宮氏はその小池氏から「日本のサンダース」と、リスペクトされているのだから。

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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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