筋を通すなら立憲民主党でなく社民党だろう

2017年10月19日 10:00

「立憲民主党は実質的には、社民党を裏切って民主党に出て行った人たちが希望から断られて難民になってお手軽に結集しただけ。筋を通した人たちは、社民党に残っている」とFacebookで書いたらとても多くの方から「いいね」をいただいたので、アゴラでも紹介したい。

そもそも、民進党の前身である民主党は、社会党あらため社民党のひとのなかで、党勢が衰退し選挙に不利だと思った人たちが大量に入党した。別に左派の人が残ったというわけでなく、泥船を脱出したい人が出ただけだ。

筋を通したい人たちは、社民党に残った。彼らのいうことは、妥当かどうかは別として、とてもさわやかだし、西欧民主主義を踏まえた左派政党として筋も通っている。国際的な穏健左派政党の集まりである第2インターにも民進党は参加しておらず、社民党が参加している。

第2インターにはドイツ社民党、フランス社会党、イギリス労働党などが参加し、国連事務総長のアントニオ・グテーレスはその議長をつとめていた。

また、民主党の事務局などの主力は社民党の事務局などの出身者が国会議員に占める割合以上に大きかった。

もちろん、今回の立憲民主党には旧社会党以外の人も多いが、彼ら社民党の系統を引く人がひとつの中核を成している。

彼らは、長らく角を隠していたが、昨年の安保法制騒動を機に仮面をかなぐり捨てた。

彼らのほとんどは、希望への合流を容認していた。誓約書は誤算だったかもしれないが、小池百合子の考え方はみんな知っていたのだし、誓約書はそれを民進党の人たちに受け入れられるようにマイルドにしたものだった。

菅直人元首相は9月26日、公式ブログを更新し、小池百合子氏が立ち上げた新党「希望の党」について「大いに協力したい」などと述べた。希望の党が公約に原発ゼロを掲げたことを評価したという。原発について曖昧な形ででえもゼロを目標とすることを打ち出すなら、あとは目をつぶるつもりだったのだ。

菅直人氏公式サイトより:編集部

阿部知子氏は、29日、希望の党への事実上の「合流」について、「政権交代につなげるために何をすべきかの(動きの)結果」と評価。「原発ゼロ」を掲げたことを歓迎し、「ぜひ一緒にやりたいと思う」と述べていた。加えて、「私もリアリストだから」と合流への思いもにじませていた。

最初から合流の方針に異を唱えていたのは、逢坂誠二氏(北海道8区)ただひとりではないか。いち早く無所属での出馬を決めた。「希望の党とはどうしても合わない。できれば無所属でやりたい」と29日にいっていた。

ところが、ほかの議員たちは、希望の公認がもらえないと分かり、立憲民主党が受け皿としてできたら逃げ込んだだけだ。たしかに、彼らは気の毒だったが、お世辞にも潔い人たちとはいえまい。

しかし、テレビも新聞もそうした実情を伝えようとはせず、ひたすら、希望へ入った人々の無節操をなじる。選挙という時期にあってかつてない偏向報道といわざるをえない。

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