韓国の古代史まで含めた歴史捏造を放置するな

2017年12月23日 21:00

韓国による歴史捏造は、何も近現代史に限ったものでない。古代史からもうデタラメなのである。

特に、韓国・朝鮮における歴史認識は、はるか昔から一度も存在しなかったものが、ある日、突然に主張されはじめ、威勢がいいのですぐに優勢になり、こんどは、それに固執するという特異性があるので困るのである。

しかし、それ以上に困るのは、日本人自身が日本国家が古代から一貫して主張してきた歴史認識を知らない、あるいは、きちんと整理していないことである。

「朝鮮は、過去二千年の歴史で、小石一つ日本へ投げたことはない。日本は何度も侵略したにもかかわらずだ」

とは、核ミサイルを巡る緊張のなかで北朝鮮を訪れた日森文尋・元社民党国対委員長が、8月15日、祖国解放記念日の平壌の万寿台議事堂で演説したときの言葉である。まったくのデタラメで、高麗がモンゴルと一緒に日本を攻めてきたことすら忘れているのである。元寇と呼ぶので曖昧になっているが、「元・高麗寇」と呼ぶべきだと主張している。

あるいは、小沢一郎氏は「天皇家は朝鮮半島から来た」と韓国での講演で平気で話している。しかし、新羅の国王に日本人もいたというのは、高麗時代にまとめられた「三国史記」というあちらの正史にも書いているが、逆に半島からやってきて日本の支配者になった者がいるというのは、日中韓どこの史書にも民間伝説にもなく、現代人の妄想に過ぎないのである。

戦後の日本では、国の立場からの歴史観が整理されていない。それに乗じて、在野の学者たちなどが自虐史観に基づいて、伝統的に日本政府がとってきた認識を勝手に否定し、教科書をはじめとする教育現場でも垂れ流してきている。

冒頭の妄言を吐いた政治家たちにしても、そういう戦後教育の気の毒な犠牲者なのだと思う。韓国・朝鮮人が威勢の良い国粋主義的な歴史観を主張するのに対して、日本人がしっかり自己主張をしないことが、半島の人たちに誤ったシグナルを送り、彼がさらに国粋主義的、反日的な方向へエスカレートするきっかけを与えているのが困ったことなのである。

韓国や北朝鮮では、政府の統一見解がある。韓国でも在野の歴史家は、日本と同じように左翼的・反権力的だが、むしろ、政府以上に反日であり、国粋主義的で、国益を擁護するという意識はしっかりしている。

さらに、日本における韓国・朝鮮についての歴史観の特殊性として、日本語による半島史の研究をしている人のかなりの大きい部分が在日韓国・朝鮮人や、帰化した人であり、日本語文献の読者の大きい部分も彼らだという事情がある。

同じ東洋史でも、中国史については、少なくとも日本語文献の主たる読者も研究者でも日本人なので、中国びいきに少し傾きはするが、そういう傾向は西洋史でも、たとえば、フランス史の専門家にはフランスが好きな人が多いというようなことは普通にあるからしかたないともいえ、韓国・朝鮮史の場合のような特異性はないのだ。

そこで、『韓国と日本がわかる 最強の韓国史』(扶桑社新書)という本をこのほど上梓して、日本国家として二千年間、歴史的にとってきた考え方に基き、また、韓国や北朝鮮、さらには、関係国としての中国やロシアに主張するべき歴史認識をまとめてみた。

両国間ですりあわせて、共通歴史認識をつくるべきで、日本側の主張を声高にいうのはいかがなものかという人もいるだろうが、そもそも、日本国民としての共通認識がなければ、話にならないし、最初から向こうの荒唐無稽な歴史観をチェックすることもなく、足して二で割れば良いものでもない。

むしろ、日本人も韓国・朝鮮の人と同じように、自国の立場からの見方をしっかり確立し、それを主張してこそ、一致点と相違点もはっきりするし、そこを出発点にて議論をしてこそ、相互理解、さらには、共通認識というものも形成されていくはずだ。

また、韓国・朝鮮との友好を否定する立場に立つつもりもない。むしろ、向こう側が自国を弁護する立場で議論しようとしているのだから、こちらも、それを聞き流すのでなく、日本から見ればこういうことになりますよとはっきり主張したほうが、生産的な議論ができると思う。互いの立場を明確にして、それから、歩み寄りを見いだしていくのは間違ったアプローチではないと思うし、自己主張が強いコリアンたちにはそのほうが良いはずだ。

これから、しばらく、日韓の歴史認識問題を扱っていこうと思うが、たとえば、次の点など、日本人は絶対に譲っていけない点だと思う。

①古代の半島南部より日本列島が先進国だったことな魏志倭人伝などで明らかである。

②新羅(韓国のルーツ)は日本固有の領土である任那と友好国百済を侵略した

③モンゴル来襲は高麗がけしかけ主力でもあったのだから、元・高麗寇と呼ぶべきだ

④朝鮮通信使は対等の交流でなく日本への朝貢使節である

⑤日韓併合をしたことは申し訳ないが原因はむしろ朝鮮に多くある

⑥日本統治下で言語を奪ったとされるが、書き言葉としての韓国語は李朝時代には成立しておらず、日本統治下で日本人が創り与えたと言っても過言ではない

⑦南北分断は日本でなく日ソ中立条約を破ってソ連を参戦させた米中ソの責任である

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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