民進、希望の党の合流は、立憲民主党についても飛躍のチャンス

早川 忠孝

枝野氏、大塚氏(公式SNSより:編集部)

4月1日の一日前だということを十分意識して書いておく。

先に動いたのは民進党の大塚さんだが、大塚さんが希望の党に秋波を送れば、希望の党で分党の動きが本格化する。
勿論、民進党の中でもさざ波が立って、希望の党との合流反対派の人たちが立憲民主党との合流を言い立てるはずである。

大きくなろうとして、結果的には小さくならざるを得ないのが、今の民進党なり希望の党の現状である。
誰も助け船は出せない。

助け舟は出さないが、水に飛び込んだ人たちをそのまま見捨てるわけにも行かないだろうから、泳いで近くに寄って来たら救い上げることぐらいはした方がいいだろう。

うん、こういう状況の中で漁夫の利を得るのは、立憲民主党だろうなと思っている。

立憲民主党は、労せずして民進党の中から立憲民主党にシンパシーを抱いている現職の国会議員を引く抜くことが出来る。立憲民主党の枝野氏が上手に立ち回ると、立憲民主党は所属国会議員の数を増やすことが出来る。

枝野氏に小沢氏ほどの器量と政治的センスがあれば、あっという間に立憲民主党は大きくなってしまう。

私が枝野氏のポジションにいたら、民進党の大塚氏と希望の党の玉木氏が高転びするのを密かに待つところだ。
枝野氏は、民進党や希望の党の反執行部、非執行部の人たちにほんのちょっぴり水を向けるだけでいい。

まあ、原理主義者の枝野氏にはそういう芸当は無理だと思うが、、。

もう一つ、この状況で漁夫の利を得る可能性がある政党がある。

自民党である。

これは二階さんにしか出来ない芸当であるが、希望の党で反執行部、反立憲民主、反共産を表明している保守系の議員を引っこ抜いてくることである。今だったら、一人か二人は引っこ抜くことが出来るかも知れない。

大乱が予想される時には、何があっても驚かないことである。

明日こんなことを書くとエイプリルフールだと軽くあしらわれてしまうだろうから、取り急ぎ、今、書いておく。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。