売れる企画?知られざるメモの裏側に書いてあること

2018年04月06日 06:00
写真は書籍書影

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ビジネスを進めていくうえで不可欠なもの、それは「企画」。お客さまへの提案、上司への提案、社内調整、広告、会議などあらゆる場面で「企画」は必要とされる。「企画なんて、自分には関係ない」とは言ってはいられない。筆者も「企画」を立てることが多いが、次のように定義をしている。「あるべき姿を実現するための作戦」。

今回は、『一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)』(あさ出版)を紹介したい。著者は高橋晋平さん。バンダイに入社し、大ヒット商品となった玩具「∞プチプチ」など、バラエティ玩具の企画開発・マーケティングに携わってきた。本書は、企画をどんどん生み出せるようになる「メモの技術」を初公開したものになる。

日々のネタ探しが非常に重要

「企画」とはなんらかの利益につなげることが目的の作戦である。「企画」が成立すれば、利益を獲得することができる。しかも、その領域はかなり広い。

「人は人生の中で無意識のうちにいろいろなことを企画しています。どんな人でも、実行しているのです。皆さんが、仕事などで企画をつくろうと思ったら、まず初めにどうしますか?1人で『うーんうーん』と頭をひねって考えますか?それとも、インターネットで考えたいお題と似たジャンルの情報を検索しますか?」(高橋さん)

「1人ですぐに引っ張り出せる情報をもとに企画を考える場合、毎回、同じような企画ばかりが出てきます。持っている情報や考え方の癖は急に変わりはしないのですから。インターネットで検索しても、考えたい企画と同ジャンルの情報を探すような検索では、それで見つかった他者の企画と似たようなものになってしまいます。」(同)

たとえば、検索エンジンの上位でヒットする情報は内容が酷似しておりパターン化されている。世の中の大勢が同じ情報に同時にたどり着き、同じことを考えていた場合、新鮮さやインパクトが薄れてしまう危険性もある。では、どうすべきなのか?

「私は、日頃見開きしたことや頭に浮かんだ思いつきの中から、企画づくりの材料になる情報や思いつきを『ネタ帳』にメモしています。そして、考えたいお題とネタを組み合わせ、『こんなことをやったら多くの人に欲しがられるヒット企画になるんじゃないか?』『ビジネスになるんじゃないか?』と考えて落とし込んでいきます。」(高橋さん)

「これが企画づくりの基本です。もし、あなたが自分だけのオリジナルの『ネタ帳』を持ち、日々メモを続けていれば、企画づくりに使えるネタがどんどん増えていきます。ネタ帳は常に新しくパワーアップしていくでしょう。」(同)

失敗の中に成功のヒントがある

高橋さんは、ネタの多くは、忘れていて、すぐに思い出すことができないものが多いと解説する。そのような時、ネタ帳を見返すことで頭を整理することができる。

「ネタ帳を見返すことで、一気にいくつものアイデアをつくることができます。その中から、企画として実現させられるものを見つけられるようになります。企画を生み出すのに特別な才能はいりません。必要なのはメモの技術です。企画が構成できれば、同時に、よりよい伝え方が見えてきます。」(高橋さん)

「企画」をどんどん生み出せるようになる「メモの技術」とはどのようなものか。本書は実例が豊富であることからかなり実践的であるといえる。新入社員にとっては、「その他大勢から抜け出す」よい参考書になるだろう。

尾藤克之
コラムニスト
代議士秘書、コンサルティング会社、IT系上場企業等の役員を経て現職。著書はビジネス書、実用書を中心に10冊。『あなたの文章が劇的に変わる5つの方法』(三笠書房)が発売後、1週間で重版。現在好評発売中。
個人ブログ:尾藤克之のブックルポ Twitter:@k_bito

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