8月21日、東京港区・竹芝にて、ポップカルチャー&テクノロジーの融合イベント「YouGoEx」を開催します。
竹芝地区ではIT、通信、放送、コンテンツなど50を超える企業・団体により、ポップ&テックの集積する国家戦略特区「CiP」が構築されつつあり、2020年に街開きの予定。
YouGoExはそのショウケースでもあります。
街開き前ながら、音楽業界データ基盤を作る「アーティストコモンズ」、インバウンド向けおもてなしサイネージ実証、オタク研究の総本山「世界オタク研究所」、人機一体の「超人スポーツ」、スタートアップ支援のCiPファンドなど各種プロジェクトが走っており、慶應義塾大学メディアデザイン研究科KMDや2020年開学予定のi大、さらにはスタンフォード大学の機関もサテライトを置く方向で話が進んでいます。
産学連携で、さまざまな規制緩和を導入して、新しい技術、文化、産業を生む場にします。
東京がもつポップ力、テック力、そして参加して創造性を発揮する「みんな力」を集結すれば、米オースティンのSXSWや、オーストリア・リンツのアルスエレクトロニカを超えるエッジなイベントができるんじゃないか。渋谷や秋葉原のようにできあがった産業文化がなくて、だけど海がある竹芝が特区として磁場になれば、次の東京が現れるんじゃないか。
YouGoExはそんなことを期待してスタートします。
汗がしたたるアジアの夏に、新しいカルチェ作りのチャレンジです。
プログラムは以下のとおりです。
○オープニング
小林史明総務大臣政務官と遠藤諭さんによるトークセッション。
「テクノロジーと政治」―AIやロボットの進歩で変わる我々の生活と政治。
ぼくも乱入して、テックと政治とポップとCiPについて叫びます!
○Fund & Biz
ポップ&テックのビジネスとファイナンス。夏野剛さんによる基調講演とクールジャパン機構 加藤有治さん、エルテス菅原貴弘さん、情報通信研究機構 菱田光洋さん、フーモア芝辻幹也さんらによるパネルディスカッション。
○MUSIC
CiPの音楽プロジェクトを紹介しつつ、レインボーエンタテインメント栗田秀一氏、MCIP清水英明氏、チューンコアジャパン野田威一郎氏らが海外展開、ユーザーの変化、音楽の変貌、これからの制作・政策について議論します。
○オタク
スタートした「世界オタク研究所」のアニメビジネスカンファレンス。
ゲームデザイナーイシイジロウさん、コントラ片岡義朗さん、数土直志さん、ポリゴンピクチュアズ塩田周三さん、神風動画水崎淳平さん、東京工科大学三上浩司教授がご登壇。
○Kids
CANVASによる子どもの創作イベント「ワークショップコレクションミニ」。
電子工作、造形など、ワークショップ6本とSTEAM KIDSの展示。
ブームになったEdtechとものづくりWS、その老舗と本物を揃えております。親子でどうぞ。
○esports
eスポーツに本格参入した吉本興業。eスポーツとはいったい何か。どんな可能性があるのか。わかりやすく実感できるようなセッションを実施。
MCは次長課長の2人!
○超人スポーツ
設立3周年を迎える超人スポーツ協会。これまでハッカソン等の開発イベントを通じ、文化と技術が融合した人機一体の新たなスポーツの文化を広めてきました。記念シンポジウムとして、今何が求められているのかを考えます!
○海外拠点連携
CiPとパートナーシップを結んだ韓国政府・コンテンツ振興院KOCCAの協力により、第4次産業革命とは?~デジタル×コンテンツ、新韓流を拓く~というテーマで講演。
○Tech展示/超人スポーツ
情報通信研究機構NICTなどによる先端技術などの展示、超人スポーツによるカンファレンスも準備中です。
○Party
毎夏恒例、産学官ごちゃまぜの交流会「デジタル暑気払い」。
今回、初めて竹芝で開催します。あれこれ新規プロジェクトの発表もいたしたく。どなたでも参加できます。
YouGoExは今年、来年とプレイベントとして始め、2020年の街開き以降、本格化させる計画です。竹芝にできる大型ビルにはかつてオタク系催しが開かれていた都産貿(東京都立産業貿易センター)や、ホール、スタジオ、産学連携拠点などが用意されますし、周辺地区も祭りやイベントに使える場があれこれあります。新しい賑わいを演出していきたく存じます。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年8月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。