玉城デニーの裏切り前と後の安保発言を書き起こし

2018年09月25日 22:00

「玉城デニーは安保問題での翁長知事の後継者でない」という投稿はすでに読んで頂いたかと思う。少なくとも、保守政治家を自認し、安保体制を守るためにこそ辺野古は諦めた方が良いという姿勢を、とんちんかんで無理があったのせよ、守った翁長雄志氏にくらべ、共産党に取り込まれたのかどうか知らないが、玉城デニー氏の、基地の存在そのものが平和に害を与えるというトンデモ見解では、とうてい、翁長氏の後継者というにはふさわしくなく、継承するのは政治的資産という意味も含めた利権かなにかだけかといいたいところだった。

玉城氏ツイッターより:編集部

しかし、その玉城デニー氏自身が、かつては、非常にまっとうな意見の持ち主だったらしいという指摘があり、正確に知っておきたいと思っていたところ、蓮舫事件などでもカリスマ的全文書き起こしの達人ぶりをいかんなく発揮してくれた清原勇記氏が、玉城デニー氏ふたつの顔の証拠というべき全文書き起こしをFacebookで公表してくれたので、本人の了解も得て紹介して解説したい。

まず、最初は今回、知事選挙への出馬を決めた後の玉城デニー氏の口から出任せというべき暴論だ。

2018年8月28日(火)、沖縄県にて、IWJ中継市民による玉城デニー衆院議員インタビュー動画。

玉城「ミサイルが飛んでくると。我が国の上空に飛んでくると言うことを迎え撃つと言う、その戦争の有事の前提を作っているわけですね。有事の前提を作れば何でもできちゃうんですよ。

だから安倍政権になり、どんどん安保法制とか特定秘密保護法とかいろんなものを、まるで戦時に備えて、そう言うことを整備して行くんだというやり方は、およそ日本の国家が今までとってきた国の成り立ちや形と、どんどんどんどん変えてきているんですね。

だから僕は有事の前提を置かずに、平時における外交というのが一番大事で。相互関係で成り立っているのに、基地を置くということは、ある種の裏切り行為と捉えられてもおかしくない。そうすると、こっちの国の人も、『日本がこうするんだから、僕らもこうするよ。』と。『いや、我々はあんた達がこうしてるから、ここに基地を作ってる』なかなかそれが気が付かない。

いつまでも疑心暗鬼な状態が続いている。専守防衛でいられる日本の利点は、平時における平和外交。なるべく、基地を置かない方が良いと言う前提。基地を置かない更なる前提は、平和外交を前提とした諸外国、近隣諸国との良好な関係を継続して作って行くと。 基地を作ってしまったら、平和になるなんてことは、絶対にありませんから。平和になるのは、基地を作らずに、平和な国家間の約束の中で、お互いの国が繁栄できるように、協力していきたいという相互関係です。相互の信頼関係です。

これこれこれだから出来ないと言う、やらない理由を挙げるのではなくて、どうすれば出来るのか。本当に基地の要らない平和な状況を創るのは、やっぱり戦争をしないと言う前提。だから平和外交で、お互いの国を発展させていこう。それが地球全体に波及していけば、もっと、それぞれの国の良さを、お互いが利用し合いながら、高めていくことが出来るよね。それが国民の生活に反映されて行く」

なにをいっているか、よく分からないところもあるが、要するに、習近平が『強国』をめざすと言い、尖閣諸島で示威活動を繰り返し、南シナ海の係争地を埋め立て、アフリカにまで基地をつくり、南太平洋にまで拠点をつくっているのを見ても、沖縄に基地があるから緊張を高めているというのである。

とくに、辺野古は基地の新設でなく、安全対策を考えての移転であるにもかかわらず、それすらだめで、現在の機能さえどこも代替しなくても構わないという論理だ。

まったく非常識としかいいようがない。しかし、この玉城デニー氏は、自民党には属したことはないが、むしろ保守系的発想の人物だと思われてきたのである。

以下は、民主党政権での、いくつかの発言をテープお越ししたものだ。なかなかまっとうなこといっているので、選挙で陣営にサービストークしてるだけと思いたいところだが、沖縄で共産党や過激派チックな人たちが大挙入って選挙戦を繰り広げ、本来の思想がどんなものかは知らぬが安倍政権と協力することなど許しそうもない小沢氏がうしろにつき、これも実行したかどうかは知らぬが鳩山由紀夫が資金援助をほのめかしているのでは、その呪縛から抜け出して、沖縄県民のために政府と前向きな対話をするのは期待できまい。

しかし、二枚舌という言葉はうまくいったものだ。

2010年4月6日 衆議院安全保障委員会リンク

玉城デニー「沖縄はもちろんですが、北海道からずっと与那国まで、南北に長い我が国ですので、我が国の何処にあっても、しっかりとした自国の防衛が果たせるような、そういう大綱を作って頂きたいと思います」

2012年3月16日 衆議院安全保障委員会リンク

玉城「三枚目の資料に自衛隊基地関係の沖縄における自衛官数というのがございます。それをご覧頂きたいのですが、総数6400人、陸上自衛官2150人、海上自衛官1300人、航空自衛隊が2950人。海上自衛官は、海の上に出ていらっしゃる方々もいますので、実数ではないのですが。それでも6400人で、この東西1000㎞、南北400㎞を守ろうと言うのはですね。私は、そこにこそもっと国力としての力を注ぐべきではないかと思います。

つまり、米軍との日米共同のなかでは、日本側からアメリカに対して、このパッケージ論の切り離しが具体的にアメリカと一緒に協議をするのであれば、まさに沖縄も、その声をそこに加えて、日米沖縄という形でですね。しっかりと、この日米同盟の深化には、協力をして行く姿勢を示して頂きたいと思います。

しかし、そのためには、自衛隊のさらなる増強と言いますか、人員の確保、或いは装備の更新などは欠かせないことだと思いますし。また、今大臣(当時、田中国務大臣)の答弁にもありましたように。宮古島のレーダーも古くなっている。じゃあ与那国に置こうかと思っても、与那国でも色んな声もある。じゃあどうしようかと言うふうなことを考えるとですね。やはり、きちっと、それをどのようにすれば、じゃあアメリカと日本で共同して、この地域の抑止力を、我々も具体的に、それにかかわっていけるのかと言うふうなことを、是非提案して頂きたいと思います」

2013年4月2日 衆議院安全保障委員会リンク

玉城「私は、かねてより、大変厳しい意見があるのは、承知をしつつも、米軍が沖縄から撤退したあと、国民、国土、領海、領空を守るのは、やはり自衛隊の責務だと言うふうに思っています。そういう意味であれば、やはり信頼たり得る自衛隊であるべきであり、私達は、その自衛隊に対して、しっかりとその任を任せたいと言う思いもありますので、今後とも自衛隊員の規律、服務規定の遵守に取り組んで頂きますように、お願い申し上げ、私からの質問とさせて頂きたいと思います。ありがとうございました」

2018年8月28日(火)、沖縄県にて、IWJ中継市民による玉城デニー衆院議員インタビュー動画。リンク
玉城「ミサイルが飛んでくると。我が国の上空に飛んでくると言うことを迎え撃つと言う、その戦争の有事の前提を作っているわけですね。有事の前提を作れば何でもできちゃうんですよ。だから安倍政権になり、どんどん安保法制とか特定秘密保護法とかいろんなものを、まるで戦時に備えて、そう言うことを整備して行くんだというやり方は、およそ日本の国家が今までとってきた国の成り立ちや形と、どんどんどんどん変えてきているんですね。

だから僕は有事の前提を置かずに、平時における外交というのが一番大事で。相互関係で成り立っているのに、基地を置くというこうとは、ある種の裏切り行為と捉えられてもおかしくない。そうすると、こっちの国の人も、『日本がこうするんだから、僕らもこうするよ。』と。『いや、我々はあんた達がこうしてるから、ここに基地を作ってる』なかなかそれが気が付かない。いつまでも疑心暗鬼な状態が続いている。

専守防衛でいられる日本の利点は、平時における平和外交。なるべく、基地を置かない方が良いと言う前提。基地を置かない更なる前提は、平和外交を前提とした諸外国、近隣諸国との良好な関係を継続して作って行くと。基地を作ってしまったら、平和になるなんてことは、絶対にありませんから。平和になるのは、基地を作らずに、平和な国家間の約束の中で、お互いの国が繁栄できるように、協力していきたいという相互関係です。相互の信頼関係です。

これこれこれだから出来ないと言う、やらない理由を挙げるのではなくて、どうすれば出来るのか。本当に基地の要らない平和な状況を創るのは、やっぱり戦争をしないと言う前提。だから平和外交で、お互いの国を発展させていこう。それが地球全体に波及していけば、もっと、それぞれの国の良さを、お互いが利用し合いながら、高めていくことが出来るよね。それが国民の生活に反映されて行く」

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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