CEATEC2018

2018年12月27日 11:30


「CEATEC JAPAN 2018」@幕張メッセ。
出展社数は昨年より58多い725。
しかも初出展が345。
半分近く顔ぶれが入れ替わったんですね。
家電展からIoT展へと大きく舵を切っています。


2009-10年はマルチ端末の3D、11-12年はスマート化、13-14年はクルマに軸が置かれていました。
2015年にIoTが台頭し、2016年には「脱家電」を宣言しました。
今年は「Society5.0」を標榜し、IoT、ロボット、AIに軸を移しました。
すっかり変身しましたね。


家電や通信だけでなく、金融、物流、流通、観光、建設など産業界全体にわたる参加が見られます。
コマツ、ダイキン工業、ローソン、竹中工務店、三菱地所などが初出展。トヨタや京セラも復活です。
そして、IoTやAIが提案から実装へとステージが移ったことが実感できます。
(福井産業支援センターの医療用アシストスーツ。)

昨年までのぼくの観測はこちらに。
CEATEC2017


NTT。360度どこからでも3Dに動画を表示。
スクリーン自体は1mmで、10cmぐらいの厚みを持つ映像が見えます。
上部から60台の小型プロジェクタで投影される仕組み。
「サッカーのフィールドを立体で表示する、という広がりが考えられます。」
うむ、さすが。


KDDIは5G押し。
360度VR観光。
VR体感型スタジアム。
ARシューティング。


そしてテレイグジスタンス。
裏側はわれらがチャリス社長が差配していました。
カッコいいぞチャリス。


シャープは8KとIoT押し。
触れる8Kに目が止まりました。
そう、8Kは超大画面のパブリックビューイング没入か、超接近でインタラクティブか、だと思うんです。
触っていじって拡大して、でもどこまでもキレイ。
教育利用が有望では。


富士通、コミュニケーションロボットRobopin。
プロのダンサーの踊りを取り込み自然な動きを見せます。
「他社もコミュニケーションロボットに力を入れているが、まだトップランナーがいない。チャンス。」
とのこと。


NECの顔認証は空港にも、オリパラにも納入されるんですよね。
技術的には某社のほうがリードしていたはずですが。
「老若男女のユーザテストを徹底的に繰り返し、ユーザサイドに立った使い勝手を改善した結果です。」


パナソニック。
位置測定無線プラットフォーム。
位置とIDをセンシングしてそれぞれのロボットを制御します。
表情や熱、姿勢をセンシングしてストレスや寒暖を表示するシステムも。


テクノロジーを駆使した未来型のサービスをデモする特別エリア「IoT TOWN」。
三井住友のSMBCと日本総研は昨年に続きIoT+農業。
DONKEYも健在です。


三菱UFJ。
移動ATM。
「銀行は、行く、から、来る、へ。」
もうフェスなどで使われているそうです。


バンダイナムコもIoT押し。
デスクトップライブスペース。
「デスクトップにあなただけのステージを!」
RFIDを内蔵したフィギュアがスマホと連動して歌ったり、ステージの照明が変化したり。
フィギュアも受け身から双方向の時代へ!という触れ込み。
フィギュアが動くようになるといいのにね。ライブの実演。


ファナックは、シスコ、ロックウェル、PFN、NTT、NTTコミュニケーションズ、NTTデータの7社を主要メンバーとする「FIELD system」を進め、製造現場のスマート化を加速するとのこと。
1年前のCEATECで運用を発表したものです。


初出展、ローソン。
最も賑やかな人だかり。
ウォークスルー決済。
AI搭載のバーチャルクルー。
RFIDを用いた商品の在庫管理。
あちこちで「人が要らないね」という声。
さらに「デジタルコンシェルジュ」。遠隔地にいる医師や弁護士に相談したりできる。人は遠くにいる。
「実装」を見せてくれました。


初出展、ダイキン工業。
空気を固めて飛ばす空気砲。
空気を風として流すのではなくポンと塊として出し、触覚として作用したり匂いを届けたりする。
快眠サポートを提案。
空気砲とエアコンを組み合わせ、一定のリズムで空気が触れることで、ゆりかご効果で眠らせてくれたり優しく起こしてくれたり。


これも初出展、コマツ。
建設現場向けICTソリューション「スマートコンストラクション」。
「3DデータとICT建機の組み合わせや現場から発信されるデータの活用によって、労働力不足やオペレータの高齢化、安全やコスト、工期にかかわる課題の解決に取り組んでいます。」


米国、英国、フランスの各パビリオンを展開する「Co-Creation Park」。
先日、フランスのインキュベーション施設「Station F」を訪問してきたのですが、フランスのIT系、AI系のスタートアッパーには勢いがあります。
世界市場を見据えているんですよね。


情報通信研究機構NICT。
5Gでのスマートオフィス、無線アクセス技術STABLE。
AIの音声対話エージェント WEKDA。
IoTの総合的エミュレート基盤 StarBED。
ぼくが機構の根拠法を作ったのは25年以上前のことですが、いよいよ時代が来ました。


放送サービス高度化推進協会A-PAB。
12月に新4K8K衛星放送が始まります。
受信環境の整備と、普及啓発に余念がない。
がんばってください。


われらがビッグクラッピー君も参加したCEATEC。
おつかれさまでした。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年12月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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