『サイボーグ時代』頭をしなやかにする一冊!

2019年01月21日 11:30

吉藤オリィ君の最新刊『サイボーグ時代』。一気に読んだ。

吉藤オリィ君と言えば、小中学校時代の不登校・ひきこもりの経験から、『孤独をなくす』をキーワードに、

●遠隔コミュニケーションロボット「OriHime」
●視覚が不自由な人に、身体障碍者などがカメラを通じて視覚をシェアするBody Sharing Robot「NIN NIN

などの開発や実装、社会実験を行う若き研究者・経営者だ。

吉藤君の自由な発想や本質的なつぶやきからは、いつもたくさんの刺激を受けている。

例えば、
「いまの20代はマッチの擦り方もわからん」と若者を嘆く先輩方は、木を擦って火をつける方法がわかんし、SNSやSiriやVRがわからんのだ。世代の違いを嘆くべからず。みんな常識知らずであることを認識し、謙虚に、あらゆる世代間で教えてもらい助け合うのがダイバーシティだ。先輩も後輩も、師であり弟子であると仰がれよ

●大切なのは、ただ与えられたルールやマナーに従ったり、それが気に入らないからと無視したりするのではなく、そのルールができた背景を考え、アップグレードさせる方法がなにかないか考えてみることだ。

といった具合だ。

吉藤君のすごいところは、持ち前の好奇心と行動力で、すぐに実験を繰り返していくところだ。

歩きスマホがダメという「ルール」に対して、歩きスマホが危ないのはスマホをいじっていることよりも、下を向くからであって、前を向いていれば安全という実証を得る。

そして、顔面に着用し、片方の目でスマホ画面を確認できるメガネ型の「ツール」を開発し、実装する。

まさにトライアンドエラーの積み重ね。

また、不登校やひきこもりを経験した吉藤君のコミュニケーション術も面白い。

「海馬にやさしい人間になれ」という独特の言葉で、相手に「自分のことを覚える」という努力を強いない自己紹介をする。それこそが本当の「自己紹介」であり、マナーではないだろうか。と主張する。そのために、「名前を変える」のも効果的だという。

頭をしなやかにする一冊。
お勧めです☆☆☆

もう少し知りたい!
キーワードは「わくわく」!吉藤健太朗さんの『孤独は消せる』(2017.4.27)
吉藤健太朗さん(オリィ研究所代表/ロボットコミュニケーター)~折り紙がものづくりの原点~(2013.10.8)

<井上貴至 プロフィール>


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2019年1月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。

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井上 貴至
前鹿児島県長島町副町長

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