NTT R&D FORUM2018。
武蔵野通研にお邪魔しました。
アッと声が出るUIに、AIやIoTの先端技術の実装。
眼の前のテクノロジーにこれほど興奮したのは久しぶりです。
前回来たときより格段に面白かった。
NTTの底力を見ました。
124件の展示、とても描写できませんが、目についたごく一部をメモします。
アッと声が出るUIに、AIやIoTの先端技術の実装。
眼の前のテクノロジーにこれほど興奮したのは久しぶりです。
前回来たときより格段に面白かった。
NTTの底力を見ました。
124件の展示、とても描写できませんが、目についたごく一部をメモします。
光を投影して絵や文字に影による奥行きを与える。
絵や写真を瞬時に解析して浮き上がらせる。
平面と奥行きとを、脳は別の信号として処理しているので、その奥行き情報を加えてあげる、という説明をいただきました。
ホントかよ!
何気なく、スゴい技術。
紙の資産が全部3D化しますよね。
メガネありなら3Dに、なしなら2D(3Dのモジャモジャがない)。
動画に光/影をかませることで3D化。動画の資産をみな立体化できる。
そしてメガネがうざい/疲れる人は同時に2Dで楽しめる。
Tech Techしてなくて、優しい。
透明ディスプレイの自動翻訳機。
こちらは日本語、あちらは英語で示す、という配慮。
ポケトークは、ぼくが端末に話しかけ、翻訳結果を相手に聞かせ、というインタフェースが最大の難です。
いいね。
MITメディアラボの石井裕さんがNTT研究所時代に仕込んでいた技術が生きているように見受けました。
CEATECで見た、360度どこからでも3Dに動画を表示する装置。
スクリーン自体は1mmで、10cmぐらいの厚みを持つ映像が見えます。
上部から60台の小型プロジェクタで投影される仕組み。
「サッカーのフィールドを立体で表示する、という広がりが考えられます。」
対話ロボットtotto。
いかにも黒柳徹子さんの声とトーンで対話します。
恐るべき音声合成技術。
2~30分も入力すれば学習し、その人の声とトーンを再現する。
黒柳さんのテレビ番組で学習させたんですと!
これで、亡き全タレントも復刻できますね!
政治家を装うフェイクもできますね!
楽しく、怖い!
NTTイチ押しのKirari!。
抽出・同期伝送・再現の総合技術。
フェンシングのリアル競技会場を360度3Dで再現しています。
映像だけじゃなく、音が重要なプレイヤーですね。
2020Tokyoをあちこちでリアルタイム観戦できるといいなぁ。
京都・南座の連獅子を再現。
ニコニコ超会議の超歌舞伎でもおなじみですね。
伝統芸術と先端技術の結合。
2020Tokyoで世界に示すにはもってこい。
この日いちばん驚いたのは、Kirari!ステージでのREATMOさんのボイスパーカッション・パフォーマンス。
不覚にも存じ上げませんでした。
各楽器パートを短く入力、そのシークエンスにどんどん打楽器とベースとメロディーラインを重畳していき、重厚な曲を作り上げていく、見事な手法と完璧なリズム感。
テクノロジーは単純なサンプリングとシークエンスで、それを軽やかに手玉に取る。だけど超級の音楽センスとパフォーマンスがなければ使えない。
Kirari!での再現もあったのですが、技術を超えるアーティストの存在に目と耳を奪われました。
REATMOさん、ぼくらのPop & Techイベントにお招きしたいな。
NTTはこれら技術をラスベガスなどの都市でも実証研究として導入するそうです。
Pop & Tech特区CiPは先端技術を「だいたいぜんぶ実装」する街として2020にオープンしますので、丸ごと持ってきてもらえませんか。
とNTTの研究トップ、川添取締役におねだりしました。
最後に、川添さんがカッコいいんで、貼っときます。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2019年3月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。