過去に試乗レポートを皆様にお伝えしたことがあるUberという配車アプリ。
※過去記事 2018.7.7 米国レポ:白タク「Uber」は五拍子そろってた!
このUber。アメリカ本土だけではなく、ハワイ、ドイツ、オーストラリアなどでも私は使ったことがありますが、今回改めて調べてみたところ、71の国や地域、600以上の都市で運営されていることがわかりました。
「Uber」「Uber」と言ってますが、これ別に乗り物ではありません。アメリカ発の配車アプリの1ブランドです。類似のサービスとしては滴滴出行【DiDi】(中国)、カカオT(韓国)、Grab(シンガポールなど)、myTaxi(ドイツなど)、BlaBlaCar(フランス)、Taxify(エストニアなど)、Lift(アメリカなど)、cabify(スペイン)などなどがあります。
「Uber」というサービス、日本では実質的にはありません。なぜかというと、自家用車で人を乗せて運び、運賃を請求することは違法行為だからです。いわゆる白タク行為にりなるからです。
しかし、私のスマホには「Uber」のアプリが入っています。だから、アメリカでも日本でもアプリを使用することはできます。アプリを日本で開くとl元ができるのは、タクシー会社がUberに登録していて、タクシー車両がやってくることで、サービスを使うことができます。
日本のタクシーはレベルが高い。確かに時々、態度が悪い運転士に不満を持つこともありますけれが、世界的に見れば清潔度合い、安全、そしてサービス水準は決して劣りません。むしろ悪くないです。
では、料金はどうか。世界のタクシー運賃を3kmがどれくらいの料金かで比較した場合、東京よりも高いのはロンドン、パリ、ベルリン、アメリカではロサンゼルスやサンフランシスコなどあります。先進国の中ではべらぼうに高い訳ではありません。とは言え、安いわけでもなく、ちょうど中間ぐらいです。
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3kmがどれくらいのタクシー料金かで比較した場合の費用感
$ 9.08〜$ 11.80 東京(日本)
$10.39 – $15.58 ロンドン(イギリス)
$11.00 – $15.00 サンフランシスコ(アメリカ)
$11.24 – $16.85 パリ(フランス)
$12.00 – $16.00 ロサンジェルス(アメリカ)
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一言で日本のタクシーを言い表せば、そこそこのクオリティで、そこそこの値段となりまう。しかし、将来的に考えると、お先真っ暗と言わざるを得ません。なぜならば、配車アプリだっていつまでも日本は認めないままなのか、あるいは、自動運転車が登場すると、タクシーがなくなってしまう危機感があるからです。
そこで日本のタクシー会社が巻き返しに出ました。まさに、Uberアプリの便利さを活用して、日本のタクシー版を作ったからです。その名は「ジャパンタクシー」で、今勢いがあります。
Uberの利便性を語れば、手のひらで車を呼ぶことができ、キャッシュレスで安心という点です。特にアメリカでは流しのタクシーなんて基本的にはありません。ですから、外国人にとっては便利さを実感できると思います。
ジャパンタクシーは、全国のタクシー登録台数21万台のうち7万台、すなわち3分の1が加盟しています。便利さが功を奏し、アプリは既に600万ダウンロードを突破しています。
今まで日本でタクシーを呼ぶとなれば、個別のタクシー会社に電話をし、住所を伝えていました。しかしジャパンタクシーのアプリを使えば、登録されている全車両が対象になり、一番近くに居るタクシーが、アプリの位置情報に沿って目の前までやってくるわけです。
現在は登録台数が3分の1あり、主要都市では不便さを感じません。これから先どんどんどん浸透すれば、ますます全国に広がっていくことになるでしょう。そうなれば配車アプリの便利さと日本のタクシーのクオリティが合わさるわけで、もしかして世界最強の配車アプリに成長するかもしれません。
編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年3月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。