追記:自民党と尾立源幸氏とパチンコ利権

宇佐美 典也

追記:3/27 20:14 画像を削除しております。

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ども宇佐美です。
先日私の盟友(というのもおこがましいですが)の田中紀子さんがギャンブル依存症対策関係者会議の委員選定に関して物申していましたが、それに関して少しばかり情報が入ったのでまとめておきたいと思います。

<画像削除>

・上の文書(画像削除)は自民党の二階幹事長から日本遊技産業経営者同友会の東野代表に今年1月に発出された文書である。

・中身は概ね以下の通り
①自民党は2019年7月の参議院選挙では尾立源幸氏(おだちもとゆき:元民主党)を比例区候補に立てる
②尾立氏はパチンコ業界の利害を代弁する
③だからパチンコ業界は尾立氏を支援してくれ

・その後同友会以外のパチンコ業界の団体にも自民党から支援要請がいったようで、全日遊連の阿部恭久理事長は「おだち源幸遊技産業後援会」の会長に就任している。なお阿部恭久氏は前述の関係者会議の委員で田中紀子さんと因縁が深い。

・ここからは推測だが、このようにパチンコ業界と自民党は連携を深めており、これがギャンブル依存症関係者会議における人員選定にも影響し、パチンコ業界に都合が悪い人材は弾かれた可能性が高いように思われる。(そうでないことを願うが)

・いずれにしろ参議院選挙で当選すれば尾立氏は今後パチンコ業界の族議員として活躍することが見込まれるので、パチンコ業界と依存症関係支援団体の間をつないでくれることを期待している。

ではでは今回はこの辺で。

宇佐美 典也   作家、エネルギーコンサルタント、アゴラ研究所フェロー
1981年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、経済産業省に入省。2012年9月に退職後は再生可能エネルギー分野や地域活性化分野のコンサルティングを展開する傍ら、執筆活動中。著書に『30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと』(ダイヤモンド社)、』『逃げられない世代 ――日本型「先送り」システムの限界』 (新潮新書)など。

(編集部より:執筆者の要望により画像を削除しました)