文春・新潮砲が秋篠宮家と佳子様に辛口攻撃

八幡 和郎

佳子様のICU卒業に際しての記者団からの質問への書面回答が大波紋である。今週の週刊文春と新潮はそれぞれ別の視点でこれまでにない厳しい批判を浴びせている。とくに佳子様に厳しい。

NHKニュース、宮内庁サイトより:編集部

文春のタイトルは、「奔放プリンセス 佳子さまの乱全内幕」で「眞子さま小室さんを応援」「地味でくちがうまくない人、好きなタイプは小室さんと正反対」「うるさい!口げんか最強、お転婆伝説」「こづかれる、やっかみ、フィギュアで受けた試練」「姉妹はNHKがお嫌い!?、マスコミ批判の原点」と強烈な見出しが続く。

秋篠宮殿下が佳子様には体罰を加えられることがあったとか、悠仁さまには甘いので不満が出たとかがあり、留学から帰国後は眞子さまの味方をして今回の文書も両親の了解はなかったとしている。そして、その背景として、上記の見出しにあるような幼少期から培われてきた強い個性があるとする。

また、秋篠宮殿下のスポークスマンといわれるNHK記者の報道で受験などについての情報が流されたことがマスコミ批判や殿下への不満につながったらしきことも匂わせている。

新潮のほうは、「佳子さま炎上で問われる秋篠宮家の家庭教育」というタイトル。見出しでは「殿下ご変調」で宮内庁病院の処方箋」「国民に寄り添えない皇嗣家の私」ときた。ネット上のコメントで佳子さまの身勝手への批判が強いことが書かれ、自主性にまかせた結果の深刻さが論難されている。

そして、殿下の体調不良が深刻で、事務方からの説明にも上の空だとしている。そして、私が優先するようでは悠仁様の教育も心配としている。

文春・新潮いずれの記事でも、結婚は自由だといっても1億数千万円の一時金も国家から払われることを忘れているのでないかと批判している。この点については、もし眞子さまが反対を押し切った結婚をされるなら一時金辞退や年金化もありうべしと私が提案してきた趣旨もだいぶ浸透してきたようだ。

そして、新潮は「陛下は皇后さまとともにひたすら無私を貫いてこられた」としているが、この点は私は少し違うと思う。

昭和天皇ほどには今上陛下が無私の存在だったかと言えばそれは少し違う。むしろ、普通の家庭に近づけようとされたわけだし、宮内庁の侍従などに任すのでなく、自分たちでいろいろなことを判断し、実行に移してこられた。その延長線上に現状が良くも悪くもあるのではないか。

つまり、皇室も普通の家庭のような悩みのなかで生きるようになって来ているのである。